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ザンダー指揮フィルハーモニア管弦楽団 
マーラー:交響曲第1番「巨人」

Hybrid Stereo/Multi-ch DSD Recording
輸入盤、TELARC

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音楽学者ザンダーのマーラー、オーディオ的にも良いかと

 いつものようにマルチチャンネルで聴きましたが、これは「優秀録音」じゃないでしょうか?
 オーディオ評論家ではないので、自信を持って言えないので、SACDラボ的に言いますと「すごくイイ感じで聞えるぞ録音」だと思います。
 ホールトーンが澄みきっている(ここんとこ、最近のマルチはみんないいですね)、そのなかで、オーケストラが綺麗に会場中央くらいの客席の距離で聞える。楽器同士のバランスも演奏会のようにリアルでいい(たぶん生よりも聴きやすくしてあるとは思うのだが)。ダイナミックレンジもpppからfff まで広い。
 と、いきなりオーディオ談義ですみません。
 さて、指揮をしているザンダーという人は、まったく知らない指揮者でしたが、どうやら音楽学者らしく、そういうアプローチの演奏をする人らしい。
 でもこの演奏を聴いた限りでは、学者肌なところもなく、熱のこもったよい演奏でした。余談ですがフィルハーモニア管弦楽団と学者肌指揮者の組み合わせというと、80年代のシノーポリを思い出しますね。あれもマーラーでした。

 本SACDには、ザンダーが演奏にあわせて解説したCDがついている(CD1枚分も話している!)。英語ゆえ意味はわかりにくいが、聞き取れたところは、「なるほどね」と思ったりもした。全部はとても聞き通せなかったが、興味のある方は挑戦してみるのもいいかも。
 本ディスクには、バリトンによる「さすらう若人の歌」が、「巨人」の前に入っています。「巨人」とは関係の深い曲だからもちろん入っていてもいい。

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2008.1.16