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ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
ベートーヴェン:交響曲第4番/リャードフ:バーバ・ヤーガ他(1973年来日ライヴ)

ディスク
Mravinsky Tokyo Live 1973
Leningrad Phiharmonic Orchestra

Beethoven : Symphony No.4


録音1973年5月26日 東京文化会館
SACD専用
非圧縮シングルレイヤー

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普通のプラケースにブックレット。ライナーは金子健志氏「非凡なデッサン能力」。あと演奏者、曲紹介。

透明なストリングスの音、透明なアナログ音

 本作はムラヴィンスキーとレニングラード・フィルの、1973年来日ライヴ。5月26日、東京文化会館の演奏で、プログラム前半のベートーヴェンの交響曲第4番と、アンコールのリャードフ「バーバ・ヤーガ」、グラズノフ「バレエ〈ライモンダ〉より、第3幕への間奏曲」を収録しています。

 「ソ連のオーケストラで、ベートーヴェン」という興味深い内容ですが、オーケストラの音(とくに弦楽器)は、繊細で透明感のあるサウンドです。
 さすがにドイツの重厚性は薄いものの、この繊細さは十分にドイツ的。第4番、第1楽章の冒頭など、のちのクライバーの演奏を思わせる神秘性でした。

 音質は、2chのガッチリとした綺麗な音。ヒスノイズもなく73年のライヴ録音というハンデは感じません。
 現代の最新録音に比べると、さすがに広がり感はないものの、中央にあらわれる、透明かつ、ゴリっとしたアナログ・サウンドは、好みの人も多いと思います。なにせストリングスは繊細に鳴るのです。

 ベートーヴェンでは精緻な音だったこのオケも、アンコールの2曲では一転、ロシアのオーケストラに変ります(この前の第二部がショスタコ5番だったこと考えると、納得です)。
 「バーバ・ヤーガ」は色彩的。迫力もあります。グラズノフのバレエ曲〈ライモンダ〉では、この作曲家の印象から、思いもしなかったロマンチックな音楽に出会いました。
 アンコール曲が終了すると、長い拍手も収録。当時の様子をうかがわせます。トータル40分ほど。

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