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レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック
ホルスト:組曲〈惑星〉/ブリテン:〈4つの海の間奏曲〉(歌劇「ピーター・グライムズ」より)

ディスク

録音:〈惑星〉1971年(オルガンのオーバーダビングは1973年)
〈4つの海の間奏曲〉1973年
国内盤、ソニーミュージック
SACD専用ディスク

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普通のプラケースにブックレット。

ブックレットには、
「ホルスト:その人となり」、「ホルスト:音楽家、作曲家、教師として」という無記名のライナー(日本語)。

チャールズ・ユーリッシュの「ホルスト:惑星」(オリジナルLPより)というライナー日本語訳。

「ベンジャミン・ブリテンへの賛辞」というオリジナルLPよりのライナー日本語訳。

ブックレットの裏表紙は、ブリテンのオリジナル・LPジャケットになっている。

バーンスタインの〈惑星〉、70年代の録音として興味深い

 レナード・バーンスタインの録音は、マーラーを初め60年代が鮮烈です。また70年代後半のヨーロッパに活動を移したグラモフォンでの録音も有名。
 でもそれらの中間、70年代初めのニューヨーク・フィルとの録音も、バーンスタイン・ファンとしては興味深いです。このホルスト〈惑星〉もその時期の録音。
 〈惑星〉は、親しみやすいクラシックなので、指揮者の個性も拾いにくいです。それでも、ゆっくりしたフレージングの「タメ」に、バーンスタインらしいところを感じて、「ふふ、やってるな」と思いました。

SACDステレオとSACDマルチチャンネル

 SACDステレオ再生では、上質のアナログサウンドの再現。まろやかな音質で、2本のスピーカーのあいだに現れる音場はオーディオ的であります。
 一方、SACDマルチチャンネルでは、スピーカーは存在は消え、浮遊する音。3次元の空間となります。
 リアは残響音のみで、音場自体はステレオ再生と変わりません。しかし広がりはぐっと出ます。最後の合唱の消えていく「海王星」はギリギリまでpppになって消えていきます。

ブリテンの〈4つの海の間奏曲〉もいいのです

 〈惑星〉のあとに、ブリテンの〈4つの海の間奏曲〉が収録されています。これは歌劇『ピーター・グライムズ』中で演奏される間奏曲を集めてオーケストラ作品としたもの。
 オペラの間も、これらの間奏曲の時は、まるでコンサートのように聴きほれてしまうほど、オーケストラ曲として傑作だと思います。
 オリジナルはブリテン作品を集めたLPに収録されていたのですが、SACD化にあたりカップリングされたのはうれしい。
 これはSACD専用ディスクです。

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バーンスタインのSACD
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SACD専用ディスクです
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SACDラボレビュー
2010.8.10