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北村憲昭指揮ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
ドビュッシー:牧神の午後への変奏曲、海・ラヴェル:ラ・ヴァルス [SACD Hybrid + DVD-ROM]

ディスク
Debussy : La Mer
Ravel : La Valse

Noriaki Kitamura
Warsaw Philharmonic Orchestra

Amazon(SACD+DVD-ROM)
Amazon(SACDのみ)

(4.0)
録音2013年9月ワルシャワ

DISC 1 (SACD Hybrid)

ドビュッシー :
牧神の午後への前奏曲、「海」
ラヴェル : 「ラ・ヴァルス」
ドリーブ :
バレエ 「コッペリア」より マズルカ と ワルツ

DISC 2 (DVD-ROM)

・FLAC (24bit/192kHz 2ch) SACDと同じ曲
・DSF (1bit/5.6MHz 2ch ワンポイントマイクによる収録) 「牧神の午後への前奏曲」のみ
・「マズルカ」の演奏ムービー

SACDのみも発売

B00L41YLGI

Amazon

今回はSACDのみでの発売もあり。

同じ演奏を、SACDとPCオーディオで聴く2枚組

 本作はSACDとPCオーディオ、FLAC、DSFデータで聴き比べができるパッケージ。ユニークなリリースをしているHRレーベルの新作です。SACDとDVD-ROMの2枚組(別にSACDのみもあり)。

 曲はドビュッシーの「牧神の午後への変奏曲」「海」と、ラヴェル「ラ・ヴァルス」などフランスものがメインです。
 指揮は北村憲昭で、ワルシャワ・フィルハーモニーの演奏です。録音もポーランドのワルシャワ・フィルハーモニー・ホール。

音はなくとも「空間」を感じる、純度が高いサラウンド

 さっそくSACDマルチチャンネルで聴いてみました。
 SACDマルチチャンネルで聴くと、録音にこだわるレーベルだけあって、純度が高いサラウンド空間があらわれます。

 サラウンド空間には、余白を感じます。音が鳴っていなくても、そこに「空間」を感じる純度の高い3次元空間。こういうサラウンドが、やはり一番好きです。

こういう音の「牧神の午後への前奏曲」求めていたかも

 1曲目は「牧神の午後への変奏曲」。
 ドビュッシーならフランスのオーケストラで聴くのが、ご当地かもしれませんが、ワルシャワ・フィルハーモニーの演奏も悪くありません。というか僕の「牧神の午後への変奏曲」歴では、上位の演奏になりました。

 北村氏の指揮はゆっくりとしたテンポです。音の散歩道を、一音、一音確認していく感じ。最終部分は特にゆっくりと。
 SACDマルチチャンネルの、高音質な3次元空間で、こういう音の戯れを聴くのが、いかにオーディオ・ファイルには心地よいか。
こういう「牧神の午後への変奏曲」を、無意識に求めていたような気がします。

 続く「海」や「ラ・ヴァルス」もゆったり目。こちらは、やや重たくなりがちですが、これも高音質のサラウンド空間では楽しめました。

PCオーディオ・ファンにはFlacとDSFで


FLACとDSFはSONY HAP-S1で聴きました。

 DVD-ROMには、FLACと、SACDと同じDSD音源であるDSFファイルを収録しています。

 FLAC (2ch、24bit/192kHz PCM)は全曲を収録。ハイレゾ・プレーヤーSONY HAP-S1は、やや音が硬めなですが、この録音と相性がいいらしく、伸びのよい鳴り方をしまた。

 DSFは「牧神の午後への変奏曲」だけの収録です。スペックは「2ch 1bit/5.6MHz」。(ちなみにSACDのDSDは1bit/2.8MHz)。
 こちらは民生用ワンポイント・マイクでの録音を収録しているのがミソ。細部は埋もれぎみになるものの自然な遠近が出ています。左右スピーカーの端まで伸びていくFLACやSACD2chと違い、興味深いものがありました。

 なおDVD-ROMなしの、SACDのみのヴァージョンも発売されております。

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Amazon(SACDのみ)

HRレーベルのSACDレビュー
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同一ソースのSACDハイブリッド、WAV、WSDのセット
Amazon
2014.7.18