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グレン・グールド(ピアノ)
バッハ:ゴールドベルク変奏曲


録音1981年
国内盤、Sony Records

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中の解説は、LP発売時の諸井 誠氏のものが、そのまんま使われております。

グレン・グールド、2度目の『ゴールドベルク変奏曲』

 グールドの『ゴールドベルク変奏曲』。
 長年の愛聴盤ですが、愛聴盤というより、ほとんど自分の身体の一部のようなレコード。
 じっくりと聴くこともあれば、何かしながら聴くこともある。それでも、つい棚からだして聴いてしまうのだ。
 自分では「メチャメチャ、グールドが好き」という意識はありませんが、やはり好きなんでしょう。グールドのCDはだいたいそろえているので。
 グールドの『ゴールドベルク変奏曲』は、1956年のデビュー盤も有名で、評価も高いと思いますが、僕がいつも聴いてしまうのは、このステレオ録音のほう。
 最初に書いたように、LP時代から身体の一部みたいになっているから、もう切り離せないのかな。

SACDで変奏曲は永遠につづく

 そんな演奏も、LPからCDへと聴きつないできて、今はもちろんSACDで聴いております。
 SACDで聴く楽しみは、やはり音である。
 SACDの特徴である、空気感。
 特にDSDレコーディングで顕著に感じられる、あの、音の周りに感じる空気感は、このディスクにおいても、グールドのノン・レガート奏法の音つぶに、ニュアンスが感じられる。
 それに浸るのがSACD版『ゴールドベルク変奏曲』の一番のごちそうかな。
 あともうひとつ。
「グールドはどうして録音に、ヤマハ・ピアノを使ったのか?」
 答えは演奏の中に隠されているのだが、その微妙な音のニュアンスにせまれるのも、このSACDを聴くときの楽しみだ。
 そんなこんなで、『ゴールドベルク変奏曲』とのつき合いは、まだまだ続きそう。
 グールドの『ゴールドベルク変奏曲』は、僕にとって、終わりのない子守歌なのかもしれません。

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2006.10.14