Bartok
Bluebeard's Castle
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録音2002年8月、ブダペスト
輸入盤 Channnel Classics
二つ折りのデジパック仕様。
ブックレットには、ハンガリー語の歌詞と英語対訳。フィッシャー他のライナー(英仏独)。
最初フィリップスから発売されていたSACDの、レーベルをかえての再発売。
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バルトーク唯一のオペラは55分あまりで、聴きやすい構成
本作は1918年に初演された、バルトーク唯一のオペラです。
歌手は「青ひげ公」とその新妻「ユーディット」だけ。
あとは冒頭で語る「語り部」と、セリフなしの「旧妻たち」が舞台に登場するだけです。
オペラは青ひげ公とユーディットの二人劇ですが、7つの扉を1つづつ開けていくストーリーは、怪奇譚として親しみやすいです。
輸入盤なので原語と英語対訳のみ。でも、インターネットであらすじを知っておけば、英語対訳で意味は分かると思います。
バルトークの若い頃の作品なので、ドビュッシーの影響化にある響きは、いかにもロマンチック。個人的に、もっと親しまれてもいいのにと、思ってしまいます。
あと猟奇的な内容を描く、不気味なフレーズもあり、これはのちの『中国の不思議な役人』を思わせるバルトーク独特なもの。
演奏時間は55分あまり。管弦楽曲とオペラのちがいこそあれ、人気作「管弦楽のための協奏曲」と同じような充実感で聴き通すことができました。
スペシャリスト、ポルガールとコムローシのコンビ
本作で「青ひげ公」を歌うのはラースロー・ポルガール、 「ユーディット」はイルディコ・コムローシ。
ポルガールは最近の死が惜しまれるバリトンで、青ひげ公のオーソリティでした。彼の甘いバリトンは、青ひげ公を単純な猟奇的な男から、深みのある人物に変貌させてくれます。
同じくユーディット役のオーソリティ、コムローシとのコンビでの、この録音は貴重であります。
SACDの音
マルチチャンネルで聴きました。
オーケストラの音は適度に溶け合った音で、劇場のようなサウンドが広がります。声楽もみずみずしい残響をたもちながら、くっきりと聞えました。
〈青ひげ公の城〉の音楽は「拷問部屋」や「武器庫」のシーンでは、鋭角的雰囲気なのですが、「宝物庫」や「庭園」では、バーンと、和音が豪放に鳴り響くところがあり、伸びやかにリスニング・ルームに広がりました。
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2012.10.5
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