国内盤、SME
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ソニーのSACD初期の紙パッケージ。
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オーネット・コールマンの1972年オーケストラ共演作
本作は、オーネット・コールマンが72年にオーケストラと録音したアルバムです。
普通のジャズとはちがって、これはオーネットが自ら作曲、編曲したオーケストラとの共演作品です。
「共演」と書くとちょっと企画物ぽいので訂正しますと、オーネットの「オーケストラを含むひとつの作品」と言えますね。ただし収録時間の都合からか、全部が録音されたのではなく、一部が収録されたのだそうです。で、全編は97年にライヴで演奏されたとか聞きました。
さて、オーネット・コールマンのどんな作品かと、興味津々で聞きましたが、オーケストラ部分は、繊細なオーケストレーションをほどこされた、ということはなく、どちらかと言えば、ユニゾン風で、単調なパターンの歌い方が多いようです。ですので純クラシック風なサウンドを期待するとはずれます。
オーネットの作曲は、クラシック寄りというより、オーケストラをジャズのいちパートにあてはめた感じ。オーネットらしい、といえばらしいですね。 最初はオーケストラのなんともいえないミニマルな旋律が続きますが、中間でオーネットのアルト・サックスが出て来ると、さすがに音楽がひきしまる。
正直、一般のジャズファンがこの作品を聴くには、多少構えるものがありますが、オーネットのファンは、まあ押さえておいてもいいSACDだと思います。なおSACD専用ディスクであります。念のため。
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2008.10.14
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