ジャンル SACD
ジャズ・スーパーオーディオCD(JAZZ SACD) おすすめソフトレビュー

マイルス・デイビス ライヴ・イヴル

ライヴ・イヴル

MILES DAVIS
LIVE EVIL

国内盤、ソニーミュージック

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HMV(輸入盤)

見る人の誰もが「ギョ!」とするジャケットが、この頃のマイルスの特徴だ。でもジャケットほど演奏は危なっかしくはありません。
アルバムタイトルの『LIVE EVIL』は、LIVEと、LIVEを逆から読んだEVILを組み合わせたもの。こういう言葉遊びのタイトルはこの頃のマイルスには多い。

エレクトリック・マイルスの本領発揮ライヴ

 『ライヴ・イヴル』はマイルスの1970年、ワシントンDCでのライヴ演奏と、スタジオ録音をカップリングした2枚組ディスク。
 『ビッチェズ・ブリュー』に続いて発表されたアルバムなのに、演奏は『ビッチェズ・ブリュー』と全然ちがっている。
 『ビッチェズ・ブリュー』は「ロックビート」というより「エイトビート」のジャズ、という雰囲気で、まだジャズのエッセンスを漂わせていたが、『ライヴ・イヴル』では「ロック」を一気に飛び越えて「ファンク」。75年発表の『アガルタ』への方向性がすでにでている演奏になっている。この時期のマイルスはすげえスピードで変化していたのだなあ。

 アルバムはライヴ録音をスタジオ録音がサンドイッチするかたちで、収められているが、もちろんメインディッシュはライヴ録音だ。
 メンバーにはギターにジョン・マクラフリン、電気ピアノ、オルガンにはキース・ジャレットがいる。
 ここでのマクラフリンは、ビートルズの「トゥモロー・ネバー・ノウズ」にでてくる逆回転テープのようなギターの音を聞かせる。
 キース・ジャレットの演奏もここではワイルドでいい。のちのソロ・ピアノのようなとうとうと流れる水晶のようなソロではありません。でもアーシーな雰囲気はのちのキースらしくもある。

 スタジオ録音のほうは、『イン・ア・サイレント・ウェイ』のようなスペーシーなもの。チック・コリア、ハービー・ハンコック、キース・ジャレットと3人のキーボードが一度に演奏していて、すげえメンツ。マイルス学校のすごさを知るわけです。
 SACDで分厚く、脂身たっぷりの音を楽しみましょう。

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HMV(輸入盤)

2004.10.27

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