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小曽根真&塩谷哲 デュエット

Hybrid
国内盤、ユニバーサル

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ピアノデュエットによる、ライブ録音

 自らのグループ、トリオで『リアル』を発表したばかりの小曽根真と、塩谷哲によるピアノ・デュオです。2005年2月、大阪ブルーノートでのライヴ録音。
 1曲目の「あこがれのリオデジャネイロ」でいきなり惹きつけます。2台のピアノのやりとりは、息詰まるバトルのようでもあり、かと思えば、タッグを組んでいるいるようでもあり、スリリングな演奏です。どっちかがアドリブのときは、どっちがが伴奏(それもスリリングな伴奏)。アンサンブルはいろいろ。面白いです。
 本作はジャズという分類ですが、クラシック風な曲もいくつかあります。「ヴァルス」というのはラヴェルの曲?と思いきや、オリジナルですが、やっぱり?ラヴェル風な曲です。印象的な曲でした。
 親密な観客の拍手が聞えるので、できればマルチチャンネルも収録してほしかったです。
 でも2チャンネルSACDで、太く、厚みがある、ナマなピアノの音がスピーカーから再生されるので(左チャンネルが小曽根真、右チャンネルが塩谷哲)、これはこれで良いなと思います。
 なお、同時発売でビクターから、塩谷哲&小曽根真『デュエット』もリリースされています。レコード会社の枠を越えた企画です。ビクターのほうは残念ながらSACDではありませんが。

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2008.11.4