ビル・エヴァンス
モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス

オノ・セイゲン氏リマスタリングによるSACD

　お城のジャケットが印象的な（ジャズ！って感じ）、ビル・エヴァンスの『モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』がSACD/CDハイブリッドで発売された。グラミー賞受賞作である。
　このアルバムは以前、ＬＰで持っていたのだが、イマイチ聴かなかった。ビル・エヴァンス・トリオはスコット・ラファロのいたリバーサイド時代が鮮烈で、それ以降ではすこし興味が薄れてしまっていたのだ。
　だが、今回はオノ・セイゲン氏がオリジナル・テープをDSDリマスタリングした。これは、期待できるゾ！

　聴いてみると、エディ・ゴメスのベースに馬力あり。バチンバチン弾くところなど強烈。ジャック・ディジョネットのシンバルは、逆にシャワーのようなきめ細やかさ、と感じました。
　ビル・エヴァンスのピアノも力強く、ヴィレッジ・バンガードのライブよりも、勇ましい気がする。
　前に持っていたLPは状態もよくなく、アナログはそういう事ばかりに気をとられるので、これならSACDで聴いたほうが音楽に集中できていいと思う。

　ライナーにはオノ・セイゲン氏のコメントも付いているのがうれしい。
　「オリジナル・アナログ・テープと、DSD記録された再生音は、比較しても区別できないほどのきめ細やかさ」と書いている。
　オノ・セイゲン氏のDSDマスタリングのシリーズは、同じ音源が紙ジャケCDとしても発売されている。紙ジャケには魅力もあるだろうが、ここは紙ジャケには目をつむり、SACD／CDハイブリッド盤のほうを買ってはいかがでしょうか。SACDの素晴らしい音でビル・エヴァンスが聴けますよ。もうあとは浸るしかない。

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ビル・エヴァンスのSACD

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