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キップ・ハンラハン クープ・デ・テ

Kip Hnrahan
Coup de tete

american clave
国内盤

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国内盤ですので、日本語解説が付いています。またキップ・ハンラハンが来日した時のインタビューも掲載されています。

キップ・ハンラハンの81年作品がSACD化

 アメリカン・クラーヴェというレーベルのアルバムが、最近リマスターされ、SACD化されました。これはその中の1枚。キップ・ハンラハンが81年に発表した作品です。

 このサイトもそうだから言えないけど、よく考えると音楽をロック、ジャズ、クラシック、J-ポップと、ジャンル分けするのも不自然な気がする。いろいろな人間が作る音楽だもの、たった4つのジャンルに当てはまらない音楽があっても、ちっともおかしくない。
 この『クープ・デ・テテ』は、とりあえずジャズとして扱われているけれど、もっとクロスオーバーな音楽です。ジャズみたいでもあるが、みたいでもない。ヘタをしたらコンセプトは現代音楽か?と飛躍した考えもできそう。
 ま、それはとにかく、とてもゆったりとしていながら刺激的な音楽だと思います。コンガなど、ラテンリズムを強調したアーバン・エスニックな音楽なんですね。インテリなニューヨーカー好みといいましょうか、東京でいえば青山あたりのオシャレなクラブで流れていそう。
 でも、オシャレでありながらアヴァンギャルドなところもある。そのあたりチクチク刺激してくれます。

 SACD層は2チャンネルのみですが、かなりいい音がします。特にコンガやドラムなどの打楽器の音が生々しいです。
 リマスターはグレッグ・カルビという有名な人らしいですが、キップ・ハンラハンは「アナログらしさを出してくれるリマスターをしてくれる人」ということで、ご指名したようです。
 確かにこの音を聞くと「アナログぽい」と十分に思います。てゆうか十二分すぎるくらい。アナログ云々という以上に、とても81年の作品には思えない音になっていると思いました。

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キップ・ハンラハンのアルバム

BEAUTIFUL SCARS
SACDラボレビュー

2007.5.26