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ナンシー・ウィルソン レイディ・ウィズ・ア・ソング

Hybrid
国内盤、ソニーミュージック

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普通のプラケースにブックレット。歌詞対訳付き。

ヴォーカルがカッコいい、曲がカッコいい、の二本立てアルバム

 ナンシー・ウィルソンは、まずジャズ歌手として知られているかもしれませんが、1989年発表の本作は、ジャズというよりソウルフル。またはR&B、ブラック・コンテンポラリーともいえる作品です。
 本作は、とにかく「ヴォーカルがカッコいい」のと「曲がカッコいい」の二本立て。
 80年代風のソリッドでポップな演奏をバックに、ナンシー・ウィルソンの、ソウルフルなヴォーカルが伸び伸びと広がります。アレサ・フランクリン路線のヴォーカルがお好きな方は、このアルバムも大好きになると思います。
 「曲がカッコいい」というのも重要だ。
 本作にジャズっぽいアレンジはいっさいなし。完璧にアーバン・ポップスのテイストのアレンジだ。
 よく「ジャズですよ」といわんばかりの、伝統芸に陥った退屈なヴォーカル・アルバムが多いなか、本アルバムにイキイキとした生命感を感じるは、もちろんナンシー・ウィルソンのヴォーカルもあるが、収録曲の良さと、モダンなアレンジではないかと思う。
 「フェアリーズ・テイルズ」では、アニタ・ベイカーも参加。声質が似ているせいか、効果は?だが、曲がカッコいいのでOKです。ナンシーを慕う大物アーティストがゴスペルコーラスで多数参加した「ヘヴンズ・ハンズ」もいい。

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2008.6.23