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ノラ・ジョーンズ
Come Away With Me


Norah Jones
Come Away With Me
Hybrid Stereo/Multi-ch

Amazon(輸入盤)
Amazon(国内盤)

2003年版デジタル・リマスターを使用。

ミドルテンポでゆったりと、ノラ・ジョーンズのヴォーカル

 本作はノラ・ジョーンズの2002年のデビュー作にして、グラミー賞8部門受賞作。全世界で1000万枚を売り上げた大ベストセラーアルバムです。
 名門ブルーノートからデビューということで、コテコテのジャズかと思いきや、R&B、カントリーのような音楽であります。レコード店によっては、ジャズ売り場だけでなくポップス売り場にも置いてあるくらいですから。
 でもノラ・ジョーンズがこれだけ人気になったのも、ジャズやポップスの枠に入らないヴォーカルであるからでしょう。
 そこには彼女独特のフィーリングが流れているのです。カントリーの大御所たちや、ジェシー・ハリスのカバーを歌っていますが、誰もがシンガーとしてのノラの魅力に魅かれることでしょう。
 冒頭「ドント・ノウ・ホワイ」からゆったりと演奏が始まる。ノラ・ジョーンズの歌声も終始ミドルテンポ。時間をたっぷりと使った音楽が続きます。それでいてピアノやドラムスのちょっとしたフレーズが効果的に入って曲をしめます。
 刺激的な音楽が多いからこそ、こういうリラックスした音楽にみんながたどり着いたのだと思います。聴けば聴くほど、好きになるアルバム。

前方中心に広がる、リラックスしたサラウンド

 そのゆったりした音楽を、マルチチャンネルで聴いてみました。
 サラウンドといっても、前方にバンド演奏が広がる感じです。マルチチャンネルでは、ノラのヴォーカルを初め、フロントスピーカーの前に現れる音像が大きく、力強いのが特徴でしょう。
 それでいて、バックヴォーカルなどの残響音はきちんとリアに、薄く伸びていくので、リスナーを包み込むような、ゆったりとしたサラウンド空間が演出されます。本作の雰囲気にぴったりのマルチチャンネルです。

Amazon(輸入盤)
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ノラ・ジョーンズのCD(こちらはCDです)
Feels Like Home(CD)
Not Too Late(CD)

2008.11.27