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ダーク・ホースイヤーズ1976-1992

「ジョージが自身のレーベルDark HorseでリリースしたCDのリマスターBOX。「ウン、良いことだ」 などとエラそうに書けません。 なぜならダークホース時代のジョージは、ぜんぜん聴いたことがなかったから。お恥ずかしいことです。

ジョージのダーク・ホース・レーベル時代のCDがリマスターで復活

今回は特別に、ジョージのCDを紹介したい。
 長い間、僕のなかのジョージは70年代の『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』で終わっていた。そのあとのシングル「ディン・ドン」でガクっと冷めた記憶がある。
 80年代の『クラウド・ナイン』の大ヒットのときでさえ、「ふーん」と思っただけ。ジョージには、ホントわりーことをした。
 なので、今回リマスターが出たのを機会に、どうせなら全部聴いてみようとボックスセットを買いました。どのアルバムも知らないので、「わたし用にリリースされた?」と思ってしまうくらい、グッドタイミングなのでした。
「いい仕事してたんだなあ…」としみじみ 「ジョージってビートルズ解散直後はすごいけど、あとはイマイチ。このボックスも聴くのは“苦行”かなあ」  
  と思っていたけど、とんでもない! 
 どのアルバムもすごくいい。『SOMEWHERE IN ENGLAND』も、アナログで聴いたときより、ずっといい。
 リマスターの効果は、聴き手のオツムもリマスターしてくれるのだろう。畢竟、自分に興味があれば、音楽もまた違ってきこえるのだ。CDもリマスターもキッカケにすぎないのね、はい。

100%聴きまくれるボックス・セットも珍しい

ボックス・セットというと、実際は買っただけで、聴ききれないものが多い。量に圧倒されてしまうのだ。そしてあとで後悔する。
 だけど、この『ダーク・ホース・イヤーズ1976-1992』は量といい、内容といい、100%フル活用できるボックスであります。
 僕もいつもディスクを出して聴いております。まだの方はぜひ手に入れてみてください。ジョージ・ハリスンの真摯な仕事ぶりに心うたれるでしょう。
 ひとつだけ言えば、『Live In Japan』以外もSA-CDにしてほしかった。そうすれば「永遠の愛聴ボックス」になったのに。

中身はこう

「今日はどれを聴こうかな♪」とツマミを持って開けるときが楽しい。このボックスの良さがこんなところにもあります。 CD6枚+DVD1枚の組み合わせ(『Live in Japan』だけは2枚組SA-CDハイブリッド)。 もち筆者はコピー・コントロールCDではないUS盤を買った。当然であろー。
 DVDには日本公演ライヴ映像、ビデオ・クリップ、インタビューが収録されている。 それらの映像をみていると、昔のジョージからのビデオレターが届いたような感じでいい。 「いっときゃ、よかったなー、来日公演!」