イマジン(国内盤とデジタルリマスター盤)
クラスメートにいたらビビル友達、ジョンのアルバム
ジョンの名作『イマジン』。
友人から借りたレコードをオープンリールに録音し、よく聴いたものだ。オープンリールは90分で、裏面にはポールの『ラム』を録音していた。この組み合わせいいでしょ。
『イマジン』と『ラム』はジョンとポールが、バチバチ火花をちらしたレコードなのだ。特にジョンのほうがすごい。「ハウ・ドゥー・ユー・スリープ?」でポールを徹底的にこき下ろしたり、『ラム』のジャケットを皮肉った写真(下にあります)をオマケに付けたり。「イマジン」のユートピア的な歌詞とはうらはらに、これは“キツイ”アルバムなのだ。
実際、僕は中学の頃「ハウ・ドゥー・ユー・スリープ?」のところに来ると、クラスメートが教室で罵りあっているような気分になって恐くなり、よく曲を飛ばしたものである。 「ジョンくんって、こえー。シツコイし・・」って感じ。
国内盤からデジタルリマスター盤まで『イマジン』攻め
いったい僕は『イマジン』を何回買えば気が済むのか。最初国内盤を買った。デジタルリマスターされたアナログが出たので、そちらに買い替えた。しかし、これはオノ・ヨーコ監修のリマスターともちがう音源。どこからリリースなのかちとわからないレコードだ。
デジタル・リマスター盤のジャケットは、オリジナルとちがって見開き仕様となり、写真がいっぱい印刷されている(下写真)。 国内盤に付いていた『ラム』のジャケットを皮肉った、豚の耳を持つジョンの写真(右写真下)もきっちり、その中に組み込まれており、このへんはオリジナルどおり。ぬかりなしである。
読者には申し訳ないが、国内盤とデジタルリマスター盤を聴き比べたことはない。面倒くさいもん。気分でどちらも聴くようにしている。
今後『イマジン』コレクションを拡大するなら、モービル・フィデリティー盤のアナログ、同じくモービル・フィデリティーの最新のCDが候補に上がるが、『イマジン』の音はジャケット写真にも似て、ぼんやりしたものでいいや、という思いが強いので、あまり食指が伸びない。