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Rubber Soul (UK/mono)

マニアのあいだではマトリックス番号「1」の初盤がラウド・カットとして有名。市場でも、高値で取引されている。 さすがにそれには手が出ない。僕のは枝番号「4」。踏み絵でいえば、僕は真のビートルズ・マニアの門をくぐれない男であった。

「高すぎる!」と、なげやりになっていたビートルズのオリジナル盤。 それでもチェックは怠らない。なにげに入った中古レコード屋で『ラバー・ソウル』のUKモノラル盤が、5000円!
 思わず購入した。
 チリノイズはあるものの、行儀のよいチリノイズ。気にならないレベルだ。これはお買い得だったと思う、しょうじき。

どうしてもモノラル盤がほしかった一枚

 ビードルズのモノラル盤は数枚持っているが、もっとも欲しかったのが『ラバー・ソウル』だ。
 中学生の時、すべてに敬服していたビートルズとジョージ・マーティンの仕事だが、唯一『ラバー・ソウル』のステレオには「不自然だよなぁ」と不満をもっていた。 『ラバー・ソウル』のモノラルは聴きやすかろう、聴いてみたい、という夢は中年になるにつけ大きくなっていった。
 で今回、大人の馬力で、やっとモノラル盤を買ったわけだが、予想通り聴きやすかったです。
 モノラルとはいえ、あたらしいリミックスだよ、といっても通じるくらい広がりがある。「なんでこれをわざわざステレオにしなくてはならないの?」と必然性を感じさせない、モノラルで完成しているレコードが『ラバー・ソウル』なのだ。

モノラル・カートリッジで聴くと……

 モノラル盤はモノラルカートリッジで聴くのがあたりまえ。さっそくオルトフォンの数千円のもの、音のエジソンというメーカーの「スピリッツ」で聴いてみた。
 音は、ほんとうに太く良い。
 やっぱり、ステレオ盤よりはモノラル盤だ。
(追記:その後、カートリッジをモノラル専用の音のエジソンスピリッツ、プレーヤーもガラード301にしてガッツあり。今はモノラルを楽しんでいます)

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ザ・ビートルズ/Beatles in Mono [Analog]
2014年9月、ビートルズのモノラル・アルバムがアナログLPで発売になります。これはリマスターされたCDとはちがい、オリジナル・テープからの制作だそうです。ここに書いた60年代のモノラル盤と、まったく同じとまでは期待できませんが、今日オリジナルUK盤を手に入れるのは費用も大変ですので、興味のある方はどうぞ。
ビートルズ モノラルLP発売前のブログ記事