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エイミー・マン(Aimee Mann)
メンタル・イルネス(Mental Illness)

Aimee Mann / Mental Illness

Tower RecordsAmazon US
SuperEgo Records/アナログ・レコード

エイミー・マンの2017年作品をアナログレコードで聴く


シュリンクは破らないのが好み。厚紙のレコード袋を出したところ。

今回はエイミー・マンが2017年に発表した『メンタル・イルネス』のアナログ・レコードです。

エイミー・マンは1960年生まれ。1980年代にティル・チューズデイというグループでデビュー。1993年にソロとなり、映画『マグノリア』のサントラが大ヒットしたことで人気を呼びました。

そして『バチェラーNo.2』(2000年)と『ロスト・イン・スペース』(2002年)で人気は決定的になったと思います。この2枚はMobile FidelityよりSACDハイブリッド化され、SACDラボもその2作を聴いてファンになったのでした。同じ女性のシンガー・ソングライターとして、ジョニ・ミッチェルやキャロル・キングと同じくらい、琴線に触れるものがあったのです。

残念ながら『バチェラーNo.2』と『ロスト・イン・スペース』のあとの作品は高音質盤が出ませんでしたので、CDを聴き続けておりましたが、2017年に発表された本作はアナログレコードで聴いてみました。

内省的なエイミー・マンの魅力にひたる


ジャケットは切り抜かれているデザイン。写真には写っていないが、ダウンロード・カード付き。Flac(44.1kHz/16bit)とMP3がダウンロードできる。

この『メンタル・イルネス』では、前作『チャーマー』のポップなサウンドと違い、アコースティック・ギター、ピアノ、ストリングスなどのアコースティックなサウンドが主体となっています。

確かにエレクトリック・ギターなどがない分、地味ではありますが、もともとエイミー・マンのアルバムは、素朴な音づくりでしたので、本作もこれまでの作品と違和感のない印象です。

むしろアコースティックなサウンドが主体となったせいで、エイミー・マンの内省的なヴォーカル、曲調が、近作の中では一番感じられるものになった気もします。個人的には『バチェラーNo.2』や『ロスト・イン・スペース』に近い印象を持ちました。

彫りが深く、エッジのやわらかい音


エイミー・マンらしくピンク色のカラー・レコード。プレーヤーはガラード301、カートリッジはオルトフォンSPU#1E、トーンアームはSME。

アナログ・レコードはやはり音が心地良いです。

リスナーのオーディオ環境にもよるでしょうが、昔のレコード盤のようなノイズがほとんど出ません。いつも書きますが、最近のLPは静電気に悩まされることが少ないです。

1曲目は「グース・スノー・コーン」。LPに針を落とすと、まず鈴の音が浮き上がります。続いてアコースティック・ギターが心地よくあらわれ、アナログらしく彫りの深い音を感じます。YouTubeにその曲があります。

このアナログレコードには、ダウンロード・カードが付属していて、Flacファイル(44.1kHz/16bit)と、mp3ファイルがダウンロードできます。

CDクオリティのFlacを聴いてみると、それなりにいい感じなのですが、やはりアナログレコードを聴いてしまうと、音のエッジがやわらかいことを実感しました。今回はアコースティックが主体のアルバムなので、なおさらそれが感じられたのかもしれません。

2019年6月14日

Aimee Mann / Mental Illness

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SuperEgo Records/アナログ・レコード