KRAFTWERK
MINIMUM-MAXIMUM
輸入盤、EMI、2枚組
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SHIBUYA-AXの日本公演を含む、2004年世界ツアーのライヴ盤。
1枚ものプラケースにSACD2枚を収納。その上に紙のカバー(上の写真)。ブックレットには4人のステージのカラー写真を何枚か掲載。解説、ライナー等のテキスト類はなし。
関連SACD
YMOのベスト盤SACD
テクノといえばYMO。坂本龍一監修のYMOベスト盤もSACDで出ています(下ジャケ写は通常CDのもの、SACD盤も同じようなものです)。
UCYMO[Ultimate Collection of Yellow Magic Orchestra]
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クラフト・ワークのエモーショナルなライヴ盤
冒頭から、もはや人類なら誰でも聴いたことがある「テクノ調」サウンド。
「テクノだなぁ〜」と一瞬、腰が引けましたが、すぐに判断してはいけない。しばらく聴いていると、これが心地よくなるのです。
クラフトワークが、ハウスやヒップホップに与えた影響は計り知れないものがあります。
このライヴを聴くと、「テクノって、けっこうエモーショナルだなあ」と思いました。ひょっとしたら、プリンスなみにファンクかもしれません。
テクノ自体は、もう30年くらい経つのですから、古くさくなってもいいはずなのだが、ここではコンピューター・サウンドも立派な楽器として聴けるから驚きです。やっぱり演奏者のセンスでしょうね。
このライヴには「ヨーロッパ特急」とか、有名どこナンバーももちろん入っています。
日本での会場SHIBUYA-AXでのライヴでは「DENTAKU」が演奏されます。「僕は音楽家…、電卓片手に…」なんて日本語でうたいます。観客もかなりノッているのがわかる。ナマでは相当ダンサブルでしょうね、このリズムは。
デジタルなサウンドと、アナログな熱気に包まれるサラウンド
SACDマルチチャンネルでは、ライブ会場の空間がリスニングルームにバーンと出ます。加えて、「ウォーッ」。観客が熱いので、臨場感はバッチリ。
そこに、テクノのあのサウンドが、前後の5つのスピーカーから容赦なく出てきます。フロントからリアまで、がんがん音を振り当て、回してきます。
自分の部屋がクラブになったような錯覚をおぼえる。レーザー光線があちこちから飛び交うように、音も(センスよく)自由自在にあやつられているのです。
デジタルなクラフトワークの音と、アナログな観客の熱狂がミックスされて広がる空間が魅力のマルチチャンネルです。
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2007.12.1
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