topaboutblogClassicjazzPopsjpopselect
S

ボブ・ディラン ブロンド・オン・ブロンド

BOB DYLAN
BLONDE ON BLONDE

Amazon

ステレオのほかに5.1chサラウンドも収録。
オリジナルの2枚組を、SACDでも忠実に2枚組にしている。
アナログではD面全部をつかった「ローランドの悲しい目の少女」も、ちょっと所在がなくなるが、まあ仕方ないでしょう。

ピクチャー・ディスクはオリジナルのレーベルの復刻で“360 SOUND”の文字あり。“COLUMBIA”が“SONY MUSIC”になっているところは、やっぱりしょうがないことなのね。

 ボブ・ディランのタイトルがまとめてSACD化された。ストーンズのSACD化に続き、画期的なことであった。『ブロンド・オン・ブロンド』は66年発表、ディラン初の2枚組アルバムである

SACDで普通に向き合えるようになったボブ・ディラン

 わたしはアナログで『ブロンド・オン・ブロンド』を持っているが、聴くことはほとんどなかった。批評家は「ロックになったディラン」と書くが、これの、どこがロックなのか?
豊饒な70年代ロックで育ったぼくには、『ブロンド・オン・ブロンド』の演奏は地味に思える。ただでさえディランは敷居が高いのです。これではレコードを取り出すのが億劫になっても仕方ないでしょう?

 その点、SACD/CDハイブリッド化された本ディスクは、気楽に取り出して聴けるところがいい。《音楽のコンピニ化》といわれるデジタルですが、ディラン・ファンには悪いけど、ぼくにはディランは《コンピニ化》で、やっと背丈が一緒になって丁度いいのです(別にCDでもいいけど、SACDはアナログ・ライクな音で救われている)。

やっとディランの“ロック”に入門

そうやって、SACDで聴いてみると『ブロンド・オン・ブロンド』はいいアルバムですなあ。
ディランは演奏よりは歌詞重視と思っていたが、演奏もなかなかいい。歌詞の意味がわからなくても聴けちゃうほどだ。
つまり、このディスクのおかげで、なんとなくディランの良さがわかってきたゾ! という気がします。確かにロックだ。アナログだったら、面倒くさくてこうはいかなかっただろう。

 このままSACDを揃えていきたいのだが、すでに『フリー・ホイーリン』『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』は高音質アナログ盤を持っている(結構、ディランがわからないと言いながら買っている(^-^;)。
うーん、かぶるなあ。しかしアナログのほうはモノラル・ミキシングなので、買い足してもいいか、と。あと、ディランではいちばんのお気に入り『血の轍』も、アナログもっているから、かぶる。
かぶる、かぶる、とボヤいているが、買ってしまうことは確実。

Amazon
Amazonボブ・ディランのSACDをまとめて見る

2004.4.4