CARAVANSERAI
SANTANA
国内盤 ソニー・ミュージック
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パッケージはスーパーオーディオCDが最初に発売された時のタイプ。正方形、デジパック風パッケージだ。
厚みが普通のデジパックよりあり、場所を食う。現在はこの形でのリリースはSMEもやっていない。
このディスクは初期の発売ゆえ、現在のSACDならあたりまえの、CDプレーヤーでも再生できる[ハイブリッド]ではない。[SACD専用]。そのうえ[ステレオ収録]のみ。
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ロック・ファンから、ブログレ、フュージョン・ファンまで、みんなが気に入る、サンタナ絶頂期のアルバム
サンタナ『キャラバンサライ』である。
『キャラバンサライ』は1972年発表。サンタナ、絶頂期のアルバムだ。
デビュー以来の一枚看板だった《ラテンロック》に精神性(とういのも大げさだが)が融合して、ロック・ファン、プログレ・ファン、フュージョン・ファンの誰もが気に入るアルバムになった。
サンタナはこのあとジョン・マクラフリンと、カンペキ宗教的な『魂の兄弟』を作ることになる(余談ながら、ここからのサンタナもいいけどね。『不死蝶』までのサンタナはみんな、よろし)。
さて、SACDでの『キャラバンサライ』である。
冒頭の「復活した永遠なるキャラバン」。おお、ええやんか。虫の音に続いてウッド・ベースの、ず太さはSACDならではだろう。
『キャラバンサライ』は国内盤のアナログをもっているが、こうなりゃ、これからはSACDで聴きまっせ。
この中で、昔から、わたしのベスト・トラックは5曲目「風は歌う」である。サンタナの、それとも新加入のニール・ショーンか知らないが、ギターがカッチョいいのなんのって! 1曲目から「風は歌う」までのメドレーは格別だ。
もちろんレコードではB面だった「ストーン・フラワー」「果てしなき道」もいい。
わたしは、何でも「SACDになれば好きになる」ってもんじゃない。かつて自分の好きだったレコード、なので格別なのだ。それをSACDで聴ける喜び。『キャラバンサライ』でわたしはそれを満喫しております。
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2004.11.18
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