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バーンスタイン/マーラー交響曲全集
60年代から70年代にかけて、レナード・バーンスタインが、ニューヨーク・フィル他と録音したマーラー交響曲全集。各ディスクはバラ売り。07年最新DSDマスタリング、CD/SACDステレオ/SACDマルチチャンネル(5.0ch)を収録。ハイブリッド盤。
Sony Music Japan International Inc.から国内盤日本独自企画。

マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
録音 1966年
70年代までは、マーラーといえば「巨人」、というか「巨人」くらいしか聴かれなかったと思うけど、ちがうかな。バーンスタインのこのレコードは、さんざんお馴染のレコードで、ワルター盤とならんで「巨人」の定番と言われたものでしょう。
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マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
リー・ヴェノーラ(ソプラノ)ジェニー・トゥーレル(メゾソプラノ)/カレジェート合唱団
録音 1963年(2枚組)
第2作目にして、カンペキに「マーラーですよ!」の第2番。前半の混沌と支離滅裂?なオーケストラだけでも聴きごたえ十分だが、後半の声楽が出てくる所から更に盛り上がる。フィーナーレでは、陶酔の盛り上がりになります。
SA-CDラボ♪♪レビュー
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マーラー:交響曲第3番ニ短調
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
マーサ・リプトン(メゾソプラノ)スコラ・カントルム女声合唱団/トランスフィギュレーション教会少年合唱団
録音 1961年(2枚組)
冒頭のホルンの「雄叫び」から、トータル99分、マーラーの世界全開の交響曲。辻音楽風メロディーから、行進曲、幽玄な響きまで、いっしょくたに含まれています。でもよく聴くと、親しみやすいところ多し。子供の合唱の歌う「角笛」のメロディーもいい曲です。
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マーラー:交響曲第4番ト長調
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
レリ・グリスト(ソプラノ)
録音 1960年
バーンスタインのマーラー・チクルス第1弾。第1楽章冒頭の鈴の音が心なごませる。マーラーの交響曲の中では親しみやすく、聴くものに「優しい」交響曲かも。55分くらいと、マーラーにしては(笑)短めなのも聴きやすい。
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マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
録音 1963年
今や「巨人」を抜いて、マーラーで一番人気、かつ入門曲と言える交響曲でしょう。映画でも使われた「アダージョ」楽章は、なんど聴いても染み入ります、ハイ。声楽はなし。69分あるけど、マーラーでは最初から最後まで、一気に聴けてしまう交響曲じゃないかな。
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マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」/交響曲第9番ニ長調
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
録音 1965年(第9番)、1967年(第6番)(3枚組)
なぜか6番と9番がセットになった3枚組。たぶんオリジナル・アナログがこういう形だったのだと思います。
DISK1に全曲が収められた6番は、カウベルとかいろいろ出てくる。交響曲第5番と同じくらい聴かせる交響曲だが、第1楽章の印象からマッチョなイメージもある。最終楽章、マーラーの求めたハンマーの音は、この録音では木ばちとバス・ドラムで出してます。
DISK2と3の第9番は、マーラー最後の交響曲。「もう、分けが分からないけど、ついていきます」の第1楽章。「ただただ、消えゆくのみ」の最終楽章。マーラーの交響曲の中では個人的には最高の曲と思っています。
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マーラー:交響曲第7番「夜の歌」
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
録音 1965年(2枚組)
5番、6番、7番と、声楽を伴わない純器楽だけの交響曲を作曲してきたマーラー。その分、6番、7番では、交響曲では珍しい楽器を使っている。この7番では「夜の歌」と題された楽章で、マンドリンが奏でられる、なんて常套的な切り口ですみません。でも、それ以外にもトータル79分と相変わらずの長さの中に、未知の魅力が溢れていそう。第4番とならび、おだやかな印象の交響曲でもあります。
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マーラー:交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」
レナード・バーンスタイン指揮
ロンドン交響楽団&合唱団
エルナ・スポーレンベルク、ギネス・ジョーンズ、ゲニス・アンニアー(ソプラノ)ほか。リーズ音楽祭合唱団/オービントン・ジュニア・シンガーズ/ハイゲート・スクール少年合唱団/フィンチレー児童音楽グループ
録音 1966年 ロンドン(2枚組)
めっちゃ大編成(ジャケット写真を見よ)の巨大作品。「今までの交響曲は、この曲の前奏にすぎない。全人類への贈り物」とマーラーが述べただけあって、マーラーの力みようはハンパじゃない。第1部が24分、第2部「ゲーテのファウスト最終場面」が55分と、バランスなどおかまいなしで、マーラーは作曲しているのだけれど、これはちょっと自分の筆力では解説できないスゴイ?作品です。何年もかけて、ただいま勉強中。一緒に聴きましょう(笑)。
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マーラー:交響曲「大地の歌」
レナード・バーンスタイン指揮
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾソプラノ)
ルネ・コロ(テノール)
録音 1972年 イスラエル
前録音からちょっとあいて、ここから70年代の録音ですね。オケはイスラエル・フィルになります。日本では80年代に、第3楽章がサントリーのTVCMに使われて人気が出た?、なんて話はどうでもいいけど、昔の中国の詩を、ソプラノとテノールが交互に歌っていく、この曲はとてもいい曲です。晩年の作品で、第6楽章「告別」にただよう厭世観は、クラシック音楽のなかでも特別に強烈な印象を残します。名曲ですね。
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マーラー:交響曲第10番より「アダージョ」、亡き子をしのぶ歌
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック(10番)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(亡き子)
ジャネット・ベイカー(メゾソプラノ)
録音:1974年 (亡き子)、1975年
1911年、マーラーは10番目の交響曲を完成させる前にこの世を去る。幸い「アダージョ」の部分だけが、大幅に手を入れなくても演奏できる形で残されていた。「アダージョ」だけだと中途半端な印象を持つ人もいるかもしれないが大間違い。26分のこの曲も、なんか色々入っていて、この部分だけでも「やっぱりマーラー」です。歌曲集「亡き子をしのぶ歌」は1901年-04年の間に作曲。
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