北村憲昭指揮スロバキア・フィルハーモニー管弦楽団 ベートーヴェン:交響曲第5番〈運命〉シュトラウスII「こうもり」序曲他 |
Beethoven SACD(2ch&マルチチャンネル) ・ベートーヴェン:交響曲第5番〈運命〉 DVD-ROM FLAC (24bit/192kHz) DSF(1bit/5.6MHz) |
SACD+FLACデータで聴きくらべ、SACDのみもあり SACDとFLACデータ(DVDに収録、一部DSFデータ)による聴き比べができるこのシリーズの最新作は、ベートーヴェンの交響曲第5番〈運命〉です。 SACDマルチチャンネル、各楽器につくホールトーンの響きクラシックでいろいろなサラウンドを聴いてきましたが、本作のようなサラウンドもいいですねえ。 ホールトーン、というか目の前のステージ上のトーンというか、それが各楽器にコッテリとついております。 それってオーディオ的に快感なのは分かりますが、実際にホールで聴くのと比べると、不自然だとも思うのですよねえ。 本作のように、ヴァイオリン、コントラバス、ホルン、木管群、金管群、それぞれが、その楽器特有の響き、特有のホールトーンをまとって鳴っている感じが好きです。 こういう「運命」は、聴いていて非常に楽しい言い換えれば、オーケストラ内の距離感がある気もするわけで、第2楽章のコントラバスの聴かせどころの旋律が、やや不明瞭なのもリアルだし、第4楽章のピッコロの「高域ソロ状態」が、ややオーケストラにかき消されるところもリアル。 本作はDSDレコーディングの音源を、スピーカー4本によるサラウンドで聴かせているわけですが、こういう「運命」は、聴いていて非常に楽しいです。 本作にはSACD+DVD(下左)のものと、SACDのみ(下右)の2種類が発売になっています。2chのハイレゾ環境でも聴いてみたい方は前者を、SACDのみの方は後者をどうぞ。
2014.1.11
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