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北村憲昭指揮スロバキア・フィルハーモニー管弦楽団
ベートーヴェン:交響曲第5番〈運命〉シュトラウスII「こうもり」序曲他

ディスク

Amazon (SACD+DVD-ROM)

B00QULFIIM
Amazon (SACD)

Beethoven
Symphony No.5 in C minor

Noriaki Kitamura
The Slovak Philharmonic Orchestra


録音2013年2月スロバキア・フィルハーモニック・ホール
国内盤 HRレーベル

SACD(2ch&マルチチャンネル)

・ベートーヴェン:交響曲第5番〈運命〉
・シュトラウスII:「こうもり」序曲と「芸術家の生涯」。

DVD-ROM

FLAC (24bit/192kHz)
・ベートーヴェン:交響曲第5番〈運命〉
・シュトラウスII:「こうもり」序曲と「芸術家の生涯」。

DSF(1bit/5.6MHz)
・シュトラウスII:「こうもり」序曲
・ベートーヴェン:交響曲第5番〈運命〉第4楽章(ワンポイントマイクによる収録)

SACD+FLACデータで聴きくらべ、SACDのみもあり

 SACDとFLACデータ(DVDに収録、一部DSFデータ)による聴き比べができるこのシリーズの最新作は、ベートーヴェンの交響曲第5番〈運命〉です。
 とはいえ、サラウンド・ファンとして試聴はSACDのマルチチャンネル(4.0チャンネル)でおこないました。あしからず。

SACDマルチチャンネル、各楽器につくホールトーンの響き

 クラシックでいろいろなサラウンドを聴いてきましたが、本作のようなサラウンドもいいですねえ。

 ホールトーン、というか目の前のステージ上のトーンというか、それが各楽器にコッテリとついております。
 クラシックの2chでよくあるような「どの楽器も目の前で鳴っている」音ではなく、「どの楽器も粒だちのある」音でもありません。

 それってオーディオ的に快感なのは分かりますが、実際にホールで聴くのと比べると、不自然だとも思うのですよねえ。

 本作のように、ヴァイオリン、コントラバス、ホルン、木管群、金管群、それぞれが、その楽器特有の響き、特有のホールトーンをまとって鳴っている感じが好きです。

こういう「運命」は、聴いていて非常に楽しい

 言い換えれば、オーケストラ内の距離感がある気もするわけで、第2楽章のコントラバスの聴かせどころの旋律が、やや不明瞭なのもリアルだし、第4楽章のピッコロの「高域ソロ状態」が、ややオーケストラにかき消されるところもリアル。

 本作はDSDレコーディングの音源を、スピーカー4本によるサラウンドで聴かせているわけですが、こういう「運命」は、聴いていて非常に楽しいです。
 同時収録曲がシュトラウスの小品2つのみと軽いのも助かるところ。

 本作にはSACD+DVD(下左)のものと、SACDのみ(下右)の2種類が発売になっています。2chのハイレゾ環境でも聴いてみたい方は前者を、SACDのみの方は後者をどうぞ。

B00QUKRTBM
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」・シュトラウスII/「こうもり」序曲 [SACD Hybrid + DVD-ROM]
B00QULFIIM
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」・シュトラウスII/「こうもり」序曲 [SACD Hybrid]
2014.1.11