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I.フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団
ラフマニノフ:交響曲第2番/ヴォカリーズ第14番

Ivan Fisher, conductor
Budapest Festival Orchestra
Rachmaninov
Symphony No.2 Op27,
Vocalise No.14 Op34
(5.0ch)

録音2003年
輸入盤、CHANNEL CLASSICS

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とろけそうなラフマニノフを満喫するサラウンド

 ラフマニノフの交響曲第2番は、とろけるようなロマンティックなメロディーで人気の曲です。ピアノ協奏曲とならんで、彼の代表作といっていいでしょう。
 これは僕が持っているSACDのなかでも愛聴盤です。
 とっておきの1枚。理由はいたってシンプル。
 1、曲がいい!
 2、演奏がいい!
 3、録音(音場)がいい!

 指揮はイヴァン・フィッシャー。
 ブックレットを読むと、指揮者と製作者の間で、こんなやりとりがあったことがわかります(長文の手紙が掲載されている)。
 指揮者「指揮台で聴くような音を、録音できないか?」
 製作者「やってみよう」
 簡単に書くと、こういうことです(笑)。

 さて、製作者がやったのは、フロント、センター、リア用の5本のマイクを指揮台の位置に、ワンポイントで立てるもの。
 その結果、このSACD、マルチチャンネル再生では、指揮台で聴くような音の広がりが体感できます。ホール風のサラウンドが多いなかで、これは貴重だ。
 僕のシステムで聴くと、交響曲第2番よりも、同時収録の「ヴォカリーズ」で、見事成果が出ていた(ブックレット掲載のマイク位置の写真もこの曲だ)。
 「ヴォカリーズ」では、ほとんど自分の真横にヴァイオリンがくる。空間のヌケがすごく良い。指揮棒を投げれば、オーボエ奏者に当たってしまうのでは、と錯覚するくらい。
 もちろん交響曲第2番のサラウンドもすばらしい。この曲の陶酔感が100%体に染み込む。「あ、あ、あ…」と。
 そんなわけで、このSACDは僕の愛聴盤なんです。

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2007.2.3