トマス・ダウスゴー指揮スウェーデン室内管弦楽団 シューマン:交響曲第1番〈春〉 |
収録曲 普通のプラケースに紙箱。紙箱のデザインはドアから向こうの景色が見える“Opening Door”シリーズ共通のもの。 |
スウェーデンのBISより、明るく躍動的な、春到来の交響曲 本SACDはスウェーデンのBISレーベルからのリリース。スウェーデン室内管弦楽団とトマス・ダウスゴーによるロマン派音楽のシリーズ“Opening Doors”の1枚です。 メインの交響曲第1番は〈春〉という呼び名のとおり、第1楽章冒頭のファンファーレから雄大に開始。 この第1楽章は、明るい躍動的なリズム。シューマンらしい、胸に染み入るパッセージもちりばめられており、その名のとおり春到来を感じさせてくれる音楽であります。 演奏するスウェーデン室内管弦楽団は、室内オーケストラという小編成だけあって、モダン楽器ながら、贅肉のない筋肉質なサウンドです。ちょうどヤルヴィ指揮するのドイツ・カンマーフィルと同類の音と言えましょう。 高原の空気のような、澄んだサラウンド空間 SACDステレオでの音ももちろんいいですが、やはりマルチチャンネルで聴くと、音に立体感と潤いがでます。 澄んだ空気ながら、音のやわらかさも十分。スウェーデン室内管弦楽団の筋肉質な音を、やわらかい響きで聴く、という相矛盾するような状況も大変に心地よいわけです。 前方の音のリアル感(立体感)は、どの曲でもたいしたものですが、特に金管が現れるところで強く感じます。弦楽器の“弾力のある切れ味”は最後の「序曲、スケルツォとファンファーレ」で、特に堪能できました。 ダウスゴー指揮のSACD
2011.4.21
|
|