ショスタコーヴィチ:
・交響曲第5番/レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル
録音1979年(ライヴ)
・チェロ協奏曲第1番/ヨーヨー・マ(チェロ)オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団
録音1982年
国内盤、ソニーミュージック
SACDハイブリッド
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普通のプラケースにブックレット。交響曲第5番の解説とチェロ協奏曲の解説。
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バーンスタインによるショスタコ5番の名盤
これはレナード・バーンスタインがニューヨーク・フィルと1979年に来日したさいの東京文化会館でのライヴ録音。クラシックファンにとっては、決定的名盤として想い出深いレコードのSACD化です。
アナログレコードが発売されたときは、ずいぶんと評判になったものでした。バーンスタインといえば、ショスタコーヴィチ本人にも感銘を与えた演奏をして有名な指揮者でした。
それだけでも十分なのに、さらにワンランクアップして、このレコードあたりから「アメリカの指揮者」から「カリスマ指揮者」へと変貌していった気がします。
年に何度か、自分にカツを入れたくて聴きたくなる演奏
ショスタコの第5番は20世紀の交響曲ながら、19世紀の有名交響曲にひけをとらない名曲であります。
第1楽章の緊張感ある出だし。ピアノの入りがカッコいい。
第2楽章の不気味なユーモラスさはショスタコらしい。
そして第3楽章のラルゴ。バーンスタインはのちのマーラー演奏を思わせるような陶酔とウチに秘めた盛り上がりを見せます。
そして有名な第4楽章。早い早い。他の指揮者より遥かに早いテンポ。いやがうえにもエキサイトしてしまいます。
録音は名プロデューサー、ジョン・マックルーアによるものですが、デジタル初期、そしてライヴ録音ゆえか、このSACDで聴いても硬めの音。
それでもこの演奏は、年に何度か自分の身体にカツを入れるために聴きたくなってしまいます。どうせショスタコの5番を聴くのなら、やはりこのバーンスタインの“熱気のあんこ”のつまった演奏を選んでしまうのです。
ですから音は最高のフォーマットであるSACDで聴きたい。あとはオーディオを暖め、ベストの状態で鳴らしてやるのみ、です。
同作曲者のチェロ協奏曲も収録
バーンスタインの指揮する交響曲第5番だけで十分なのに、このSACDには「チェロ協奏曲第1番」も入っています。かなり得した気分です。この曲は1959年作曲でロストロポーヴィチに献呈されました。初演もロストロポーヴィチのチェロで演奏されました。
本ディスクの演奏はヨーヨー・マのチェロに、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏。
この曲も「ショスタコを聴く楽しさ」にあふれた曲であり、ヨーヨー・マの若々しくスカっと晴れたチェロを堪能できます。
1982年の録音とあって、先の交響曲第5番とちがい、音質はやわらかく、ひろがりもあります。こちらでSACDの音色に舌鼓を打つことにしましょう。
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バーンスタインのSACD
2010.3.25
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