ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団 チャイコフスキー:交響曲第4番、序曲「ロミオとジュリエット」 |
角の丸いプラケースにブックレット。ブックレットにはライナー。写真はなし。 収録曲 チャイコフスキー: |
プレトニョフ&ロシア・ナショナル管のチャイコが再録音 本作はミハイル・プレトニョフがロシア・ナショナル管弦楽団を指揮したチャイコフスキー交響曲第4番です。 高校生のときから戦慄した〈運命のファンファーレ〉交響曲第4番は、第5番や第6番〈悲愴〉よりは軽量の交響曲ですが、個人的には一番「突き刺さる」交響曲です。 初めて聴いた高校生のときから、冒頭のホルンやトランペットのファンファーレに戦慄を覚えてきました。〈運命のファンファーレ〉と呼ばれるこのメロディは、まるでナイフのように僕の心をえぐるのです。 しかし、だからこそ聴きたくなるのが、この交響曲なのであります。ファンファーレとは対照的に、甘く魅惑的なメロディが豊富なのですから、まさに「アメとムチ」。 スピーカーの存在が消えるサラウンド本作は「やっぱりPentatoneだ」と思わせるサラウンドを聴かせてくれます。スピーカーの存在は消え、大きなオーケストラ・サウンドが現れます。 スピーカーから出た音は、直接耳に届くというより、一旦サラウンド空間に溶け込んで、それがリスナーを包むという感じ。スタジオ録音なのに、ホールのような広々とした音場です。 ナイフのように僕を突き刺していた〈運命のファンファーレ〉も、マイルドな空間ですと、必要以上に神経質なところが薄れて聴きやすいです。あと弦楽の綺麗さは言うまでもありません。 オーケストラがお花畑のように ただしマイルドと言っても、迫力はあります。 第2楽章のオーボエ・ソロも、2chなら「1人で吹くソロ」でしょうが、サラウンドでは「ポツリと1人で吹くソロ」になります。オーケストラの各楽器の位置が感じられて、楽器のお花畑を望む感じです。 プレトニョフとロシア・ナショナル管は、第4楽章を怒濤に盛り上げて交響曲をしめくくります。 プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団のSACD
2014.4.28
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