Tchaikovsky
Symphony No.6
Gergiev
Winer Philharmoniker
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(5.0)
録音2004年9月ウィーン楽友協会大ホールでのライヴ録音
輸入盤、PHILIPS
マルチチャンネルは24bit/96kHz PCMレコーディング
普通の角の丸いプラケース。
ブックレットには英仏独の簡単なライナー。写真は白黒でゲルギエフのものが1枚だけ。
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ゲルギエフとウィーン・フィルによる注目の組み合わせ
本作は、ゲルギエフがウィーン・フィルを振ってのチャイコフスキー、というファン注目の組み合わせのSACDです。
リリースは今はなきPhilips。
2005年の発売時はまだありましたが、その後、この老舗レーベルも姿を消しました。Philpsの技術者は、その後立ち上げたレーベルPentatoneで現在も良質のSACDを製作しています。
そんな話はさておき、ゲルギエフです。
かつて、ストラヴィンスキーの〈春の祭典〉で生々しい演奏を聴かせてくれたゲルギエフですから、このチャイコの〈悲愴〉も暴れまくってくれるのか?
なんて思いましたが、意外と「暴れる」まではいっておりません。第3楽章の行進曲もそこそこです。
〈春の祭典〉とちがって、この〈悲愴〉では、沈鬱な表情、深みのある表現に重点が移っていると考えるべきでしょう。ウィーン・フィルの細やかなサウンドを生かした〈悲愴〉となっております。
マルチチャンネルは学友協会大ホールの深さ?
パッケージ裏に、マルチチャンネルは「24bit/96kHz PCMレコーディング」と書かれております(2chについては記述なし)。
マルチチャンネルは、前方に奥行きの深い空間をつくるサラウンドでした。クラシックのSACDでは、全方向に均等な感じが多いのですが、このSACDは、前方への奥行きを感じます。
横への広がりはほどほどで、奥がある、という感じ。
オーケストラまでの距離はそれほどではありませんが、どこか深い空間を背にしてのウィーン・フィル・サウンドです。
これが、実際に会場にいるようで「極楽」を感じました。
ご承知の方も多いように、ライヴ録音された学友協会大ホールは、タテに長い会場ですので、まさかその空間を出したのかどうか分かりませんが、こういう深い空間は好きです。
収録曲が〈悲愴〉だけで、40分ちょっとで終了するのもうれしい。
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ゲルギエフとウィーン・フィルのチャイコフスキーSACD
2013.6.24
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