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サー・コリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団
エルガー:エニグマ変奏曲/序奏とアレグロ


Hybrid Stereo/Multi-ch
輸入盤、LSO

イギリスのお国がらを感じる、オーケストラ三大変奏曲のひとつ

 イギリスの作曲家エルガーの『エニグマ変奏曲/序奏とアレグロ』です。ライヴ盤。恥ずかしながら、エルガーは「威風堂々」しか知らないので、ちょっと興味を持って買ってみました。
 エニグマ変奏曲の「エニグマ」は“謎”という意味だそうです。作曲家が音楽の中に謎をちょっと仕込んだとか。で、そこのところは、あまり解明されていないそうです。

 聴いてみると、かなりよい曲だと思いました。結構、好きになる予感。
 「定番名曲100選」にはビミョーかもしれませんが、「凖定番」としてなら、確実に入る曲かと思います。オーケストラの変奏曲としては、ブラームスらと並んで三大変奏曲の一つに数えられるだけあると思いました。
 メロディーや管弦楽の鳴り方が、やはりドイツやフランスとちがって、お国柄がでている気がします。どことなく気品がある。
 でも、ちょっと胸が熱くなる旋律や、劇的に鳴らす音もあります、そこのところ、同じ作曲者の「威風堂々」の雰囲気が覗いている気もします。 「序奏とアレグロ」は弦だけの曲で、これもよかったです。

 こちらもマルチチャンネルで聴きましたが、とてもよい音と広がりに満足です。とくに金管の迫力や、弦の綺麗さは、毎度のことながら「ライヴ録音も良くなった」としみじみ思います。
 このLSOシリーズはオーケストラの自主制作ですが、同じ自主制作を出し続けているロイヤル・コンセルトヘボウと並んで、いつもリリースが楽しみなシリーズのひとつです。

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こちらもチェック! エルガーのSACD
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ヒラリー・ハーンの弾くエルガー:ヴァイオリン協奏曲
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ブリテンの曲と一緒に「エニグマ変奏曲」を収録
2008.9.20