宮本笑里の第2作。ヴァイオリンで唄うアルバム。
デビュー・アルバム『smile』が好評だったヴァイオリニスト、宮本笑里の1年ぶりのセカンド・アルバムです。さっそく聴いてみました。
音楽はライトな「リスニング・アルバム」と言えるでしょう。
TV番組『THE 世界遺産』のメイン・テーマ曲は、オーケストラバージョンのほかにピアノ伴奏バージョンも収録。また河野伸や妹尾武によるオリジナル曲も収録されています。
そのほか、父であるオーボエ奏者、宮本文明の代表曲「風笛」(大島ミチル作曲)や、NHK木曜時代劇「風の果て」挿入曲も収録。「Fantasy for Violin and Orchestra」(ヘス作曲)はシングル収録曲。
これらは、こころ暖まるメロディー、雄大なメロディーで聴かせます。今回も、精緻なオーケストラをバックに、宮本笑里があたかも歌うように「ヴァイオリンで唄う」アルバムです。
個人的には、同時収録されている「カノン」(パッヘルベル)、「アヴェ・マリア」(グノー)、「アンダンテ・カンタービレ」(チャイコフスキー)など、おなじみのクラシックの小品も楽しめました。
オーケストラ伴奏とは対照的に、ピアノだけのシンプルな伴奏では、ヴァイオリンの響きも親密に響きます。これらの小品が、アルバムにうまくちりばめられています。
全14曲収録。ブックレットには宮本笑里のカラー写真もいろいろ載っています。ハイブリッドディスクですので、通常のCDプレーヤーでも再生可能です。
通常盤のほかに[DVD付き初回生産限定盤]も発売されています。DVDには、『THE 世界遺産』のメイン・テーマ曲「Les enfants de la Terre ~地球のこどもたち~」とそのメイキングを収録。
2008.8.29
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