topaboutblogclassicaljazzpopsjpopselect
S

曽根麻矢子 バッハ:平均率クラヴィーア曲集第1巻

Hybrid Stereo/Multi-ch
国内盤、エイベックス
2毎組

Amazon

曽根麻矢子のチェンバロによるバッハ〈平均率〉

 曽根麻矢子は東京浜離宮朝日ホールで、「バッハ連続演奏会」を定期的にしていて、いつも聴きに行きたいと思いつつ、やりすごしています。かわりにSACDでガマンしようというわけですが、 ならチケットのほうが安い。これだからオーディオマニアは…(自虐ネタ)。
 演奏については、もう、筆者みたいなシロウトがとやかく言うことはありません。実際〈平均率〉の演奏には「気に入る、気に入らない」という考えが浮かばなくて、「いい曲だなあ」といつも思ってしまうだけです。

 さて、このSACDはパリのノートル・ダム・ド・ボン・スクール病院礼拝堂で録音。ならマルチチャンネルの雰囲気もいいのではないか、と期待してしまいますね。
 最初SACD2chで聴いてみました。すごく伸びやかでした。一瞬「マルチチャンネルじゃないか」と思うくらい。

 で、マルチチャンネルにしたところ、うん、サラウンドは完ぺきで、伸びやかな音が後ろまで自然に回り込み、綺麗ににつながる気がします。
 「自然体な」音の広がりがいいんです。2本のスピーカだけだと「がんばるゾ!」みたいに、どこか“力み”みたいなものを感じるわけですが、マルチではそれが抜けている印象。聴いているこちらもリラックスします。

 専門家によると、マルチチャンネルは、フロントの奥行きを出すのにもいいのだそうですね。フロントの奥行き感は2チャンネルだけでは難しいのだそうです。マルチチャンネルというと、つい後ろと横に注意がいってしまいますが、フロントこそ効果絶大なのでしょう。

Amazon

曽根麻矢子のSACD
バッハ:イタリア協奏曲
SA-CDラボレビューはこちらをご覧ください
バッハ:イギリス組曲
SACDラボレビュー
バッハ:フランス組曲(全曲)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲
2008.9.20