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ハンス・ホッター シューベルト:歌曲集〈冬の旅〉全曲


国内盤、ソニーミュージック

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SACD初期の、四角い紙製デジパック

ホッターのモコモコが好きになっちゃった

 オールド・ファンにはお馴染の、ハンス・ホッターが歌うシューベルト〈冬の旅〉です。
 バス・バリトンのハンス・ホッターが1969年4月2日に東京文化会館でおこなった公演のライヴ盤。アナログ・レコードやCDでも出ていましたが、SACDでもでています。ピアノはハンス・ドコウピル。
 本作はCDの頃からの愛聴盤でしたので、SACDを喜んで買いました。
 でもこの演奏、初めて聴いた時はぜんぜんいいと思わなかった。ハンス・ホッターの声はモコモコしていて、どうもなじめない。同じバリトンでも、フィッシャー=ディースカウのように劇的でもない。
 でもあの頃CDは高く、「せっかく買ったのだから」と聴き返しているうちに、“モコモコ”が好きになっちゃったんだよねえ(笑)。
 ハンス・ホッターの歌声には、聴くものを拒まない無心なところがある。そんなたたずまいが好きで、いつのまにか「冬の旅」を聴くならこのハンス・ホッター盤になってしまいました。
 ライヴ盤のところもいい。曲の間も客席の雰囲気が伝わります。トータル72分あまり。SACD専用ディスクです。

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2008.1.16