SPYRO GYRA
WRAPPED IN A DREAM
輸入盤
Amazon
全体的に演奏は、やや南国風フュージョンであるが、トラック5「Impresseions of Madorido」ではスペインのフランメンコ調になる(あたりまえか)。ジャケットはそのイメージかな。
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典型的フュージョンであります
ジャズというよりもフュージョンと言ったほうがふさわしいと思いますが、スパイロ・ジャイラの『ラップド・イン・ア・ドリーム』を聴きました。
演奏は典型的フュージョンそのもの。
ちょっとトロピカルな気持ちのいいビート。
爽やかなサックスにキーボード、ギターがメロディーを奏でる。
それはそれで小気味良いのだが、でも、さすがに「ちょっと健康的すぎるかな」とも思うわたし。
ラジカセから流れてきたら、シャレたBGMと思ってしまうかもしれない。または「スティーリー・ダンのカラオケかな?」とも。
ひょっとして、そのまま通り過ぎてしまいそうなSACDでしたが、実のところ、マルチチャンネルでヒッカカルところがあるのでここに取り上げてみました。
ツボにハマった360°自然体サラウンド
「マルチチャンネルでのサラウンドが大変キモチいい」
これが一番の感想です。
たんに楽器の配置がいい、だけとも思えないんだけど、これは一体何だろう? 後ろ側にオルガンが鳴っていても全然違和感がないしね。彼らの演奏スタイルとマルチの相性がいいのだろうか。
「音楽を聴くのに、後ろから音が聞こえるのは不自然」という意見を昔、読んだことがあるけど、このSACDを聴くと、「そうじゃないでしょう」と言いたくなる。
たとえば右後方から、リズム楽器が聞こえると、わたしはツボを押さえられたような心地良さを感じるのだ。
「あ、あ、そこそこ、そこ鳴っていて」とか(笑)。
世の中マルチならなんでもいい、というわけではないので、このツボにハマったサラウンドは特筆すべきかな。
ジャズ(フュージョン)の360°自然体サラウンドをお探しでしたら、このSACDはなかなか良いです。わたし的にはマルチチャンネルで、ぐんと演奏が好きになれたSACDでした。
Amazon ¥1,770
2006.3.27
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