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ティム・リース(T.SAX)
ザ・ローリング・ストーンズ・プロジェクト

The Rolling Stones Project
Tim Ries(Tenor Sax,Soprano Sax)

ヴィレッジ・レコード

Amazon

3面開きのデジパック仕様。
ジャケット画はロニー・ウッドの作品。どこまでもストーンズのメンツがサポートしております。

参加ミュージシャン
キース・リチャーズ(g)、チャーリー・ワッツ(ds)、ロニー・ウッド(g)
ダリル・ ジョーンズ(b)、リサ・フィッシャー(vo)シェリル・クロウ(vo)、ノラ・ジョーンズ(vo)、ジョン・スコフィールド(g)、ビル・チャーラップ (p)

ストーンズのメンバーも参加したジャズによるストーンズナンバー

 ティム・リースは99年からストーンズのツアーのバックでサックスを吹いているミュージシャンなのだそうです。
 彼がストーンズのツアーの合間に、バンド・メンバーやゲストを交えてレコーディングしていったのがこのアルバム。メンバーを見るとすごい豪華です。

ストーンズもスタンダード

 ビートルズの曲がジャズやクラシックで演奏されるのはよくあることで、スタンダードになっているのですが、ストーンズは「スタンダードになるのかい?」と思っていました。
 「ロックでカバーされることはもちろんあるとしても、ジャズじゃなあ…」
 でもこのSACDを聴いてみると「いや、こりゃ立派なスタンダードだ」と思わずにはいられません。ジャガー/リチャーズ、いい曲が多いです(なにを今更? 失礼)。
 主役のティム・リースを置いておいて失礼ですが、ノラ・ジョーンズの歌う「ワイルド・ホース」が最高です。ノラ・ジョーンズのアルバムに入れてもいいくらいのトラックでしょう。

 このアルバムをジャズ(フュージョン)と書きましたが、一部ポップスでもいいような気がします。
 「テーマを吹いて、アドリブ、はいテーマ」で終わる“お約束ジャズ”とはちょっとちがうし、参加メンバーがメンバーだから、曲によって大分色合いがかわるのです。なにより、原曲のもつソウルを大切にしているのがわかります。
 チャーリー・ワッツは結構参加しています。
 キース、チャーリー・ワッツ、ダリル・ジョーンズ、リサ・フィッシャーで演奏する「ホンキー・トンク・ウィメン」(キース・バージョン)は、ジャズではなく、どうみてもまんまストーンズです(笑)。

 SACDは、SACD特有のキモチのいい空気感が各楽器のまわりに漂います。音も輪郭がまろやかで自然です。オーディオ云々のことは忘れてしまう音でした。