マイルス・デイビス E.S.P. |
ソニー初期の四角いデジパック仕様。 ブックレットには1996年CDのライナーを流用。 |
60年代マイルス・クインテットの初スタジオ録音 本作は60年代マイルス・クインテットの初スタジオ録音。 ジャケットで誤解されている? マイルスの傑作アルバムソニーが最初に出したSACDパッケージ。当時はSACDといえば、これしかなかった。今でも好きなデザインで、他タイトルも見つければコレクションしている。 今日、マイルス・クインテットの評価は揺るぎないものがありますが、進歩が早かったせいもあって、やや、とっつきにくいアルバムもあります。 5人の個性が「素」のまま、ぶつかり合った演奏 タイトル曲「E.S.P.」も凄いですが、2曲目「Eithy One」がとにかくシビれます。 5曲目「Agitation」はトニー・ウィリアムスのドラム・ソロで始まるのですが、これが「ジャズの芸事風ドラム・ソロ」ではなく、ロックのドラム・ソロのようなパワフルなもの。そのあとマイルスのトンがったミュート・プレイが入ってきます。 ブックレットは左表紙に入っている。写真ではわかりずらいが、ディスク・トレイが深いところが、また好きなところ。 アナログ盤を彷彿とさせる、骨太でガッツのある音本作はソニー初期、2000年発売のものでSACD専用ディスクです(シングルレイヤー)。2006年発売のマイルスSACDハイブリッド・シリーズに入っていないので、現在もこのシングルレイヤー盤が唯一のSACDです。 SACDの音はアナログ盤を彷彿とさせる、骨太でガッツのある音。 『E.S.P.』のSACDは演奏、曲、音質で、マイルス・クインテットの完璧なパッケージ 5人の楽器音は、それぞれ解像度があり、存在感もあります。 惜しむらくはハービーのピアノが、やや「オモチャっぽい響き」で物足りませんが、それは当時の録音の問題で仕方ありません。その音自体は、100%素晴らしい音で再生されているので、オーディオとして不満はありません。 『E.S.P.』のSACDは、演奏、曲、音質で、マイルス・クインテットの完璧なパッケージだと思います。よかったら聴いてみてください。
マイルス・デイビスSACDハイブリッド一覧 2013.6.12
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