Al di meola
Concequence of chaos
2006年作品
輸入盤、TELARC
SACDハイブリッド
Original recording format PCM
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普通のプラケースにブックレット。ブックレットには、各曲にメンバー名と、アル・ディ・メオラの2行ほどの解説。録音時のカラースナップ写真数点。
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フュージョン界3大ギタリストのひとり、ディ・メオラのSACD
本作はジャズ・ギタリスト、アル・ディ・メオラのSACD。
70年代、80年代はジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシアとともに、フュージョンを代表する3大ギタリストの一人でした。
個人的には、チック・コリアのロック版リターン・トゥ・フォーエバーのギタリストとしてが印象的。マクラフリンとはまたちがう、濃密なエレクトリック・ギターを聴かせてくれました。
そんなアル・ディ・メオラが21世紀にリリースしたアルバム、それもSACDでどんな音楽を聴かせてくれるのか楽しみです。
アコースティック&エレクトリック・ギターでのラテン・ジャズ
音はもちろんフュージョン系の音。タイトなリズムですが、雰囲気は、ラテン・ジャズといった感じです。アフリカン、フラメンコの趣きが全編に流れる。
アル・ディ・メオラはエレクトリック・ギターとアコースティック・ギターの両方で聴かせます。
エレクトリックでは、ややサンタナ風(?)の押さえた官能的ギター、アコースティックでは、フラメンコ風、哀愁のあるギター。どちらも違和感なく流れていきます。
ゲストに盟友チック・コリアやスティーヴ・ガッドも参加。「Cry for you」はチックとディ・メオラによるアコースティック・デュエットです。チックのソロは素晴らしく、あの〈クリスタル・サイレンス〉の世界が、垣間みれます。
サラウンドは360度、音のカーテンを下ろしたよう
マルチチャンネルは、360度、全方向サラウンドです。
ラテン・ジャズといった風なので、パーカッションやシンセ音など、細かい音が360度リスナーを包み込む。
まるで「音のカーテン」を四方に下ろしたようなカラフルなサラウンド。または「音のジャングル」といった風で、ポップスのそれに近い楽しめるサラウンドです。
音質は、どちらかといえば硬質気味ですが、そのせいか、タイトなサラウンドに仕上がっているところが、このSACDの持ち味だと思います。
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アル・ディ・メオラのSACD
2011.1.26
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