THE GADD GANG
国内盤、ソニーミュージック
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普通のプラケースにブックレット。
ブックレットには、86年のCDリリース時の若林桂起氏と松永記代美氏の解説。
SACD層にはステレオ、マルチチャンネルとも2007 MIX。
CD層には2007MIXとORIGINAL MIXを収録。
ゲストにはバリトン・サックスのロニー・キューバーも参加。
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ガッド率いる“ザ・ガッド・ギャング”のデビュー・アルバム
本作は名ドラマー、スティーヴ・ガッドが結成した“ザ・ガッド・ギャング”のデビュー盤。1986年の作品です。
2007年のSACDハイブリッド盤発売にあわせて、オリジナル録音をガッドと一緒にプロデュースした伊藤潔氏が、5.1chサラウンドもプロデュースしました。ステレオ・ミキシングも新たに〈2007 MIX〉が作られSACDに収録。
なおCD層には、トラック1〜7に〈2007 MIX〉、トラック8〜14に〈オリジナル MIX〉と二つのステレオ・ミックスが入っています。
ザ・ガッド・ギャングのメンバーは、スティーヴ・ガッド(ds)、コーネル・デュプリー(g)、エディ・ゴメス(b)、リテャード・ティー(key)という、そうそうたる顔ぶれです。
この顔ぶれから、70年代の名バンド“スタッフ”を思い浮かべますが、1曲目「Watching the river flow」からノリノリのブルースです。
ポップ界でも有名なスティーヴ・ガッドのドラムスは、細かいプレイまでホレボレしてしまいます(「Duke's Lullaby」では大フューチャーあり)。
参加が意外だったエディ・ゴメスも、「Mornig love」では、ソフル・フルにメロディを弾き、「ジャコ・パストリアスみたい!」。
そして、リチャード・ティーのキーボードも、ガッドのドラムスと同じくらい魅力でした。
「Evrything you do」での、フェンダー・ローズの響き。リチャード・ティーの弾く音は甘く、魔法のようなサウンドになります。
最後はカウント・ベイシーに捧げた「Honky Tonk」。ニューヨーク随一のホーン・セクションを2回重ね録りして、パワフルに締めくくっています。
澱みなく、小気味良い再生音
オリジナルの録音は「SONY 3324 Digital Recorder」を使用しておこわれました。ですのでSACDで聴いても、アナログ風の音というより、デジタル風のサウンド。
でも硬さや、冷たさは感じられません。むしろ、まったく澱みがない再生音に、小気味良ささえ覚えました。
マルチチャンネルは、音像は前方に置いて、余韻が大きく広がる感じです。リアに直接音が入ることは少なめで、時々おかずのような音が入る程度(かけ声とか)。こういうサラウンド・デザインでも、広がり感は満喫できるサラウンドです。
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ザ・ガッド・ギャングのSACDハイブリッド盤
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ヒア&ナウ
スティーヴ・ガッドのコンボによる2作目。オーティス・レディングの1をはじめ,60年代から70年代にかけてのR&Bの名曲を多く取り上げている。
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ライヴ・アット・ザ・ボトムライン
今は亡きリチャード・ティーが在籍していた頃のスーパー・グループのライヴ盤。
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2012.1.21
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