ホーン・アンサンブルのノリ、はち切れるソロ
本作はチャールズ・ミンガスの1959年の作品。プロデュースはマイルスやモンクでお馴染のテオ・マセロです。
ミンガスというと『直立猿人』が有名で、ちょっと社会派的でお堅いイメージもありますが、この『MINGUS AH UM』は親しみやすく、ジャズの醍醐味に溢れた名盤です。ジェフ・ベックもカバーした「グッドバイ・ポーク・パイ・ハット」も収録。
演奏は4人のホーンを前面にフューチャーした七重奏団です。
このアルバムを最高なものにしているのが、サックスとトロンボーンです。アンサンブルもよし、各自のソロもよし。
アンサンブルの面白さは、ミンガスの敬愛するエリントンへのオマージュでしょうか。まるでビッグ・バンドのようなサウンドです。
一方ソロは、たとえるならマイルス・コンボのコルトレーンとキャノンボールのように、豪快なソロを展開してくれます。
もちろんピアノ、ドラムスの演奏もノリノリで、ビ・バップ風のはちきれんばかりのジャズを味わえます。ミンガスのソロも太い。
4曲が編集なしで登場。3曲のボーナストラック付き
本SACDは、リミックス&リマスターされております。
音は「果汁100%」と言いたくなるくらい厚くふくよか。1959年録音とは思えないみずみずしさです。そこが聴いていて気持ちいい。ぜんぜんデジタル臭くない。アナログの豊饒な音の厚みにひたれます。「SACDで良かった」の1枚です。
オリジナルLPでは4曲がLPの収録時間に収めるため、短く編集されていましたが、本SACDでは編集なしで収録。
また同セッションで収録された3曲がボーナストラックとして追加されています。
なので全体で約73分ほどの収録時間。結構な量なんです。これはSACD専用ディスクです。
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 2008.12.1
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