Claire Martin
He Never Mentioned Love
remenbering shirley horn
輸入盤、Linn
録音2006年12月、ロンドン
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角の丸いプラケース。ブックレットはカラーだが数ページの簡単なもの。各曲のパーソネルとライナーノートあり。歌詞はなし。
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クレア・マーティンがシャリー・ホーンに捧げたアルバム
クリア・マーティンはイギリスのジャズ・ヴォーカリスト。高音質で有名なLinnからSACDを多数リリースしています。
本作は彼女が敬愛するシャーリー・ホーンに捧げたアルバムです。シャーリー・ホーンは偉大なアメリカのヴォーカリスト、2005年、71歳で逝去しました。
アルバムはタイトル曲「He Never Mentioned Love」から始まります。バックはギターを含むコンボ編成。収録曲はどれもムーディーでしっとりとしています。バラードにたけたシャーリーに捧げたアルバムらしいたたずまいです。
クレア・マーティンの歌声もしっとりとしたもの。ハスキーですが中低音でじっくり聴かせるタイプですね。
曲によってフリューゲル・ホルンやサックスが入ります。そのときは彩りがあでやかになるのですが、しっとり系にはかわりはありません。典型的「深夜のジャズ・タイム」という音楽。ラストまで落ち着いていて、心地よい時間が流れていきます。
無理のないアコースティックな響き
マルチチャンネルで聴いてみました。
ヴォーカルは中央、楽器も前方に配置されます。一聴すると2chステレオのような音場です。臨場感や包み込む感じのサラウンドではありません。「2chステレオをより深く、自然にリスニングルームに鳴らす」マルチチャンネルだと思います。
スピーカーの存在感が消え、ゆるやかな音場になります。しっとりジャズヴォーカルですから、これは当然でしょうね。
音はLinnらしく自然でナチュラルな世界です。
アコースティック楽器がきれいに聴こえるわけですが、鳴り方自体が無理のないアコースティックな響きになっております。音圧とは無縁のプレーンな響きが楽しめます。
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クレア・マーティンのSACD
2009.12.30
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