Believin’-Chaka Jazz in New York-
録音2004年 ニューヨーク
(一部東京で録音)
国内盤、Village Records
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ブックレットには歌詞と対訳。安則眞実は父親がジャズ・ピアニストだったそうです。なるほど、と思いました。
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スタンダードでありながら、常道的ジャズに着地しないヴォーカル
これは、リリースされた頃から持っていて、時おり聴くのを楽しみにしているSACDです。恥ずかしながら歌手にたいする知識はなく、ジャケットの笑顔に惹かれて聴いたのが最初でした。
でも聴いた瞬間、たちまち気にいってしまい、それ以来、お気に入りのジャズ・ヴォーカル・アルバムになっていたのでした。
しかし安則眞実は、スタンダード・ジャズを歌っているのですが、普通のジャズ・ヴォーカルとくらべて「何か」が違います。彼女のヴォーカルには「ジャズ・ヴォーカルですよ、チャンチャン」というお決まりの常道的ジャズに着地しない“不思議な魅力”があるのです。
それに惹かれて、何年もこのSACDを聴いていたのですが、その理由が最近やっとわかりました。
安則眞実はもとはポップス系のシンガー。80年代、PSY・Sというユニットで、チャカとう名前で有名なシンガーなのでした(ファンの人、今頃わかってすみません)。
そんな彼女がスタンダード・ジャズにトライしたアルバムが本作だったわけです。
こちらはそんなこと知らないから、何年もジャズとして聴いていて、それも普通のジャズ・ヴォーカルにはない魅力を感じていたのでした。
分かった今、ハッキリ言えます。このアルバム、本当にヴォーカルを聴くのが楽しいのです。
SACDのお手本みたいな音
この時期はソニーも力を入れて魅力的なSACDを録音、リリースしていたので、本作もDSDレコーディングに恥じない音を聴かせてくれます。
すっきりと伸びる音、中域の心地よい厚みと暖かさ。それでいてパワフルな音(特にベース!)。
このSACDをたびたび取り出しては聴いていたのは、安則眞実のヴォーカルに惹かれたのと同時に、「SACDのお手本みたいな音」に惹かれていたからです。
大方がニューヨーク録音。バックにはハンク・ジョーンズやドン・フリードマン、マイケル・ブレッカーらが参加。ヴォーカルがいいと先に書きましたが、ヴォーカルのないところでは、このメンツにシビれないわけがありません。。
そう、このバッキングは、高音質SACDで有名なEighty-Eight'sレーベルの顔ぶれなんですね。そういえばサンクス・クレジットには同レーベルのプロデューサー伊藤八十八氏の名前もあがっています。とくれば、マスタリングは鈴木“Cチャン”浩二氏。音がいいはずです。
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2010.4.27
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