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洋楽とタメをはる日本人のレコード70年代初め。 「結婚しようよ」のドーナッツ盤は、シカゴの「クエスチョンズ67/68」に全然負けてねー! 内袋のCBSソニーのマークもメジャーだった。CBSソニーって日本人も出すのか、と思ったくらい。 「日本語の歌でも熱く聴ける」 中学生は拓郎でそれを知り、ギターを持ったのだった(筆者もやってみたがダメだった。Fの挫折)。 てなことを思う拓郎がSACDで出たので、もちろん聴くべし。 SACDなら“ドーナッツ盤の空気”まで、かもしだしそうで、聴いたのです。「結婚しようよ」「夏休み」「旅の宿」と懐かしいところがつづいてええのう。 70年代フォーク、歌謡曲が、SACDで生まれかわる予感「70年代を再現してくれれば、それでよし」。そんな気持ちで聴いた拓郎のSACDだったのだが、音質はクオリティのアップというより、別物に感じた。特に生ギター。どんなジャンルであれ、生ギターは、SACDでは息を呑むほど映えるのだ。 思えば70年代の歌謡曲、フォークの音って、オーディオ的には、まったく無視されてきたじゃないですか。それがSACDでは生まれ変わったように、面白く聞こえるから不思議だ。 南沙織のSACDを聴いたときも同じことを思った。70年代歌謡曲の典型的アレンジ。今から見ればダサいバンド演奏。それが、SACDでは、R&B慣れした今の耳には、新鮮なサウンドに聞こえるのだ。あれにはびっくりしたなあ。 SACDなら70年代フォークや歌謡曲にハマっても全然おかしくない。そう思ったのです。みなさんもお試しあれ。 2004.5.2 吉田拓郎/TAKURO THE BEST メッセージ |