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バーブラ・ストライサンド ザ・ムーヴィー・アルバム

BARBRA STREISAND
THE MOVIE ALBUM

発売2003年
輸入盤、COLUMBIA

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1. 「モダン・タイムズ」~スマイル
2. 「ティファニーで朝食を」~ムーン・リバー
3. 「毎夜八時に」~アイム・イン・ザ・ムード
4. 「野生の息吹き」~野生の息吹き
5. 「卑怯者の勲章」~エミリー
6. 「黙示録の四騎士」~モア・イン・ラヴ・ウィズ・ユー
7. 「結婚しない族」~ハウ・ドゥ・ユー・キープ・ザ・ミュージック・プレイング?
8. 「南米珍道中」~バット・ビューティフル
9. 「バグダッド・カフェ」~コーリング・ユー
10. 「ゲパルト・パパ」~セカンド・タイム・アラウンド
11. 「レッズ」~グッバイ・フォー・ナウ
12. 「サンセット物語」~ユア・ゴナ・ヒア・フロム・ミー

バーブラ・ストライサンドのSACDにありつけるとは

 言うまでもなく大歌手のバーブラ・ストライサンドが2003年に出したアルバムのSACDです。オール、当時の最新録音。
 このアルバムはタイトルどおり、映画音楽をバーブラが歌うというもの。収録曲は左の欄で見てもらうとして、70年代、音楽を聴きだしたときから、バーブラのファンだった僕には「ぜったい欲しい」SACD。これを見つけたとき、即買いました。
 喜々として買いましたが、唯一、残念だと思ったのが、「追憶のテーマ」が入っていないこと。
 まあ、何十枚もアルバムを出しているバーブラですので、2003年の新録音で「追憶のテーマ」もないだろう、ということでしょうが、「SACDで「追憶のテーマ」が聴けたら、すげー最高だ」と、やっぱ夢見ちゃうんですよね。
 まあ、それはさておき、さっそく聴いてみました。

夜のひとときに抜群のヴォーカルアルバム

 収録曲はどれも、しっとりとしたムーディーなものばかりです。オーケストラ、特にストリングスを多用した、言ってみれば常套的なハリウッド調の演奏。彼女の歌声がなければムード・ミュージックというものでしょう。
 しかし、彼女の歌が唯一無二なのです。すごくいい雰囲気だ。最初の「スマイル」「ムーン・リバー」で、もうウットリくる。
 「やっぱ、いいわ」。先に「追憶のテーマ」がないのが…、と書きましたが、各トラックを聞いていくと彼女独特の味わいある歌唱(「追憶のテーマ」で聴けるような)が感じられて、その不満も吹き飛んでしまいました。夜に聴くと最高にいいアルバムだと思います。
 サラウンドは、演奏音自体は前方180度に収まっているが、包まれる感じ。目の前にオーディオ装置があることを忘れてしまう音空間になる。夜にしっとり聴くとすれば、サラウンドはこのアルバムの曲調に合っています。
 そんななか、ムーディーに聴きすすんでいくと、最後は「ユア・ゴナ・ヒア・フロム・ミー」で、ミュージカルのエンディング風にゴージャスに終る。やはり、最後はハリウッド的に決めましたね。

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2007.4.21