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ジュリア・フォーダム
Concrete Love

B00009L1SK
JULIA FORDHAM
CONCRETE LOVE

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Hybrid Stereo/Multi-ch
輸入盤 Vanguard Records

角の丸いプラスチック・ケースにブックレット。ブックレットは4つ折のペラ紙で歌詞が載っている。写真は、ほんの少々。

ボーナストラックと隠しトラック
ジャケットに記載がないが、SACD層にはボーナストラックとして「Funny Guy」と 「Silver」の2曲も収録。「Silver」は本編に入れてもいいくらいの良い曲。
さらに隠しトラックで、ミニー・リパートンのカヴァーで「Lovin' You」が入っている。

CD層にボーナス・トラックはなく、隠しトラック「Lovin' You」のみを収録。

ジュリア・フォーダムの透明感のあるヴォーカルを、SACDで

 「Happy Ever After」(1988年)の大ヒットでおなじみのジュリア・フォーダム。彼女の2002年のアルバム『Concrete Love』が、SACDハイブリッドでリリースされています。SACD層は2chのみ。

 ジュリア・フォーダムといえば、透明感のある高音域と、男性のような(失礼)太い低音が魅力です。彼女の声は、たとえラジオでも、一度聴いたら忘れられないでしょう。
 そんなジュリア・フォーダムのヴォーカルが、SACDで聴けるのですから、うれしいかぎりです。

円熟味を増した捨て曲なしのアルバム、飽きません


年齢を重ね、デビュー時より綺麗になったジュリア・フォーダム。ジャケット裏には全11曲のトラック名。しかしSACD層にはボーナス・トラック2曲+隠しトラック、CD層には隠しトラックが入っています(左コラム参照)。

 彼女の容貌もそうですが、『Concrete Love』では円熟味を増したジュリア・フォーダムに出会えます。
  収録曲はジュリア・フォーダム自身のペンによるもので、捨て曲なしの構成です。
 全曲、聴けば聴くほど、味のでるメロディー。
 個人的には、デビュー時よりも、このアルバムのほうが、音楽が深く、何度聴いても飽きません(iPodにも入れています)。

音楽心とオーディオ心の両方を満足

 アレンジはソウル、ポップ風で、大人らしい落ち着いたもの。
 いくつかの曲で聴ける、あのビリー・プレストン(!)のハモンド・オルガンもシブい。
 バッキングは、リズム音だけがプログラミングですが、打ち込み系のサウンドも、SACDではトンがることなく、厚くまろやかな音です。人工的な感じが全然しません。

 こういうアレンジだと、ジュリア・フォーダムの透明感のあるヴォーカルも、さらに引き立ちます。SACDでは甘く柔らか。
 本作はポップ・サウンドで、高音質を堪能できるSACDだと思いました。「音楽心」と「オーディオ心」の両方が満足するのでした。

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2013.1.21