レイ・チャールズ GENIUS LOVES COMPANY
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RAY CHARLES
GENIUS LOVES COMPANY

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参加した豪華ミュージシャン
- Nora Jones
- James Taylor
- Diana Krall
- Elton John
- Natalie Cole
- Bonnie Raitt
- Willie Nelson
- Michael McDonald
- B.B.King
- Gladys Knight
- Johnny Mathis
- Van Morrison
どれもいいが、ダイアナ・クラール、B.B.キングとのデュエットが好きかな。
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レイ・チャールズが豪華メンバーとデュエットする
レイ・チャールズが、ジャズ、ソウル、カントリー、ポップスの大御所達、そして若手達と歌うデュエット集です。
お相手はレイ・チャールズ自身が選び、曲も相手と相談して自ら選んだそうです。本作はグラミー賞受賞、そしてレイ・チャールズの遺作となりました。
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いきなり飛び出すノラ・ジョーンズの歌声にゾクっときました(ノラ・ジョーンズはやはりイカス)。つづけてレイ・チャールズが歌い出す。
こうして次々とデュエットが繰り広げられていきます。
ノラ・ジョーンズとのデュエットで「つかみはオッケー」というこのアルバムですが、具体的なメンバーは左欄で見てもらうとして、他の曲もみんな引き込まれました。
企画物特有の薄っぺらさ、お仕事的態度はここにはない。
参加ミュージシャンのレイ・チャールズに対する尊敬の念みたいなものが音楽、ボーカルに宿っているのでしょう。
正直わたしは、レイ・チャールズのファンではありませんでしたが、こういうのはいいなあ、と思った次第です。
マルチ・チャンネルでは教室で二人が歌っているよう
音はポップスのSACDでは「かなりいい」と感じました。
SACD2チャンネルでは、音の伸びが豪快に感じられます。音がシャワーのように、おしげもなく前方に跳び出してきます。SACDならではの空気感や広がりを満喫できると思いますね。
マルチチャンネルでは、音は部屋一杯に広がるが、楽器の配置がステレオとはことなる。
SACDステレオでは、デュエットの二人はともにセンターに位置するが(厳密にはレイが口半分くらい左にずれる)、マルチチャンネルでは、中央左にレイ、中央右にゲスト、と明確に別れて並ぶ。
そして、前方にボーカルとリズム隊をのこして、その他の楽器は左右と後ろにまわされている。歌う二人を三方から囲み、ひきたてる、またはやさしく見守るような楽器配置だ。
つまり、学校の教室を思い出していただきたい。レイとデュエット相手が教壇のところで並んで歌い、みんなは教室の左右、後ろで楽器を奏で、大合唱する、ということである。
たとえばグラディス・ナイトとの「Heaven Help Us All 」。ゴスペルの大コーラスがリスナーの後ろから出てくる。教室の後ろから二人に向けて歌われるようである。
こう書くと、「そんなのに惑わされるんじゃないよ、ディズニー・ランドじゃあるまいし」と、“安っぽい音の遊園地”みたいに誤解されそうなのであらためて書くが、音自体(特にボーカル)もすごく良く、あくまで音楽として自然に聴けるようになっている。マルチでは音がかぶらないだけ、ボーカルが凛と引き立つ。デュエットという企画を引き立てるマルチとして、なかなかよろしいです。
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2005.12.20
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