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モービル・フィデリティのSACD
アース・ウインド&ファイア(以下EW&F)の70年代のアルバム『ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド』がSACDで出ました。邦題は『暗黒への挑戦』ですが、それじゃあ、わけがわかんない(笑)ので原題でのせました。
このSACDのリリースは、レコード会社からオリジナル・マスターテープを借りて、高音質CDや高音質アナログ・レコードを製作しているモービル・フィデリティからです。
高音質を追及するモービルがSACDに駒を進めるのは当然でしょう。クラシックからポップス、ジャズまで、続々とSACDをリリースしています。
これは気持ちのいい音だ
さてモービルの製作した『ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド』。
まず、肉厚な音である。
そして柔らかなシルキーサウンド。
かつてビートルズの高音質アナルグ盤では、「音が奇麗すぎる」と文句?さえ言われたモービルの面目躍如といったところですね。
わたしはモービルのSACDでは、ロル・ロボス『This Time』、エイミー・マン『Lost In Space』(いずれも輸入盤)を聴いていますが、正直これほど感銘はなかった。
もちろん2枚とも良い音なのですが、60年代、70年代の録音にくらべれば、断然、新しい録音なので、どこまでモービルの良さがでているのか正直、不確かなところがあった。
これはモービルの良さか? それともSACDの良さか? 聴いていてわからなかったのですね。
ところが、このSACDでは、大理石を磨き上げたようなマイルドな音だぁー、と感じます。そこにSACD特有の空気感がからむから、こたえられない。気持ちいい音です。70年代ポップスのSACD化では一線を画する仕上がりじゃないでしょうか。
SACDの時代では、SACD自体で音が自然で奇麗になったから、「モービルも役割を終えたかな」と、わたしはひそかに思っていたのですが、杞憂でした。ひょっとしたら、モービルは70年代、もしくは60年代の音源で、いちばん威力を発揮するのではないか。
これからどしどし出してほしいものです。
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2005.10.5
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