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ザ・ローリング・ストーンズ
シングル・コレクション(ザ・ロンドン・イヤーズ)


THE ROLLING STONES
SINGLES COLLECTION*THE LONDON YEARS
Hybrid
abkco、国内盤と輸入盤
3枚組

Amazon(輸入盤)
Amazon(国内盤)

4枚開きのデジパック仕様。3枚のSACDを収録。英文ブックレットには全曲の録音データが載っています。

旧CDではステレオバージョンが収録のところを、オリジナルのモノバージョンが収録された曲も若干あり。

もともとはビートルズの曲で、ストーンズのセカンドシングル「彼氏になりたい」はSACDではこのアルバムだけで聴けます。

ストーンズの2002年リマスターSACD

 これは、ローリング・ストーンズの60年代のシングル曲を収めた3枚組。2002年、リマスター発売にあわせてSACDハイブリッド盤でリリースされたものです。
 2002年のリマスターについて少し書くと、ディレクターはジョディー・クライン(ストーンズとビートルズのマネージャーをつとめたアラン・クラインの息子)。世界中から集めたオリジナルテープを、ストーンズの多くを手がけたボブ・ラドウィグがDSDマスタリング、SACD/CDハイブリッド盤で22作品が発売されました。UK盤だけでなく曲目のちがうUS盤、ベスト盤も含まれるデッカ/ロンドン時代のストーンズを網羅するカタログです。

A面B面が小気味良く流れる、60年代シングル盤の世界

 この『シングル・コレクション』自体は1989年の企画物です。当時4枚組LPと3枚組CDで発売されました。全58曲。71年のシングル「ブラウン・シュガー」「ワイルド・ホース」もなぜか入っています(うれしいことですが)。
 ストーンズの60年代の良さは今さら言うまでもないですが、この3枚組SACDを聴くのはとても好きです。
 でも「ベスト盤だから好き」というのとは少しちがいます。このアルバムは、発表した順番にシングルのA面B面を、事務的に並べていったもの。 ヒット性のないB面曲も平等に扱われていることで、通常のベスト盤のように“作為的”ではない選曲になっています。加えて時系列に並んでいるところも“作為的”でない。
 この3枚組は「あるがままの60年代のシングル盤の世界」が流れていて、それが聴いていて快感なんですね。もちろん若きストーンズの演奏は言わずもがな、です。

聴き込んでいくとアナログのような雰囲気

 最初は、「ストーンズの音だとオーディオ的にはどうかな」と思っていましたが、SACDの音はなかなか厚みがあると思いました。聴き込んでいくと、アナログのような雰囲気に戻れます。
 オリジナルどおりモノラルの曲が多いのですが、それも太い音で聴けます。どうせ聴くならCDよりSACDで聴いたほうが、ストーンズのライヴ感、リズム隊のテンションの高さを味わうのに適していると思います。
 ストーンズの代表曲が入っているので、これからストーンズを聴く人にピッタリだと思います。 輸入盤と国内盤が出回っていますが、できれば国内盤がおすすめです。 別冊で75ページ、全曲の日本語解説(マニアックです)、歌詞と日本語対訳がついていますから。

Amazon(輸入盤)
Amazon(国内盤)

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Amazon
ストーンズの22枚のSACDはSACDセレクトに紹介してあります。「SACDポップス」→「ローリング・ストーンズ」と入ってください。ジャケットをクリックで、収録曲、Amazonカスタマーレビューを見る事ができます。
2009.9.12