懐かしの大ヒット曲「名前のない馬」収録アルバムのSACD
アメリカのファースト・アルバム『アメリカ』のSACDです。1972年にシングル「名前のない馬」が大ヒット。日本でのアルバム・タイトルは『名前のない馬』でした。
70年代に青春を過ごした方には、「名前のない馬」は“懐かしの洋楽ヒット”であることでしょう。僕も当時中学2年生で、兄貴の買ったシングル盤で完全に自分のものとしていた曲です(笑)。
その『アメリカ』がAudio FidelityからSACDでリリースされました。音よりもジャケットを見ただけで、心がうずきます。さっそく聴いてみました。
全トラックで硬質なギターが綺麗。あの頃の音を忠実に高音質化
このSACDは、ギターが綺麗に鳴り響きます。
「Riverside」の疾走感や、「Three Roses」のカッティング・ギターが素晴らしい。
全トラックを通じて、ギターの鳴り方は、SACDならではの「広がり」や「豊穰さ」があります。きっと高音質ファンにも気に入ることでしょう。
ただアメリカのアコースティック・ギターは硬質なところが持ち味です。SACDでもそれは失われておらず、硬質なギターが気持ちよく鳴ってくれて、このSACDは「あの頃の臭い」を忠実に高音質化していると思います。

Audio Fidelityのおなじみのパッケージ。ブックレットはプラケースの下に入っている。
アメリカのもうひとつの特徴、コーラスも綺麗に聴こえます。
当時は、CS&Yの亜流のように言われましたが、決してそうではないことは当時でもみんな分かっておりました。アメリカのコーラスはマイルドでロマンチックであります。
ギターやコーラス以外の音も、オリジナルのバランスを尊重したサウンドに仕上っていると思います。
「I Need You」は、ピアノやコーラスが厚めのサウンド。
スティーヴ・ホフマンは、これみよがしな高音質盤ではなく、味わいのにじみ出るような高音質盤に仕上げてくれたように思いました。
「名前のない馬」のほかにも、いい曲だらけのアルバム
このアルバム、当時の中学生には「大人の香り」がして、「名前のない馬」以外は「どんな曲やら、未知数」でしたが、聴いてみると、いい曲だらけです。
5曲目の「名前のない馬」の登場をまたずして、「Riverside」や「Sandman」で、アメリカの魅力が全開のアルバム。
「名前のない馬」はやはり素晴らしく、SACDで豊かな響きになったところがうれしい。
中学の時、17センチ・ターンテーブルの45回転盤で聴いていたときよりは、音の深みが違う感じは伝わります。
あの頃と感動は変らないけれど、「ずいぶんいい音で聴いているなあ」という、大人の喜びにひたってSACDを聴いてしまいました。
アメリカ/America
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 2013.12.25
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