topaboutblogClassicjazzPopsjpopselect
S
Crank It Up

ディスク
Crank It Up

Amazon


輸入盤 Audio Fideliy

マスタリングはスティーヴ・ホフマン

収録曲

1.シカゴ/Does Anybody Really Know What Time It Is?
2.ドゥービー・ブラザーズ/Listen To The Music
3.ラスカルズ/Good Lovin'
4.ロッド・ステュワート/Tonight's The Night
5.ジャクソン・ブラウン/Running On Empty
6.フィル・コリンズ/In The Air Tonight
7.ゾンビーズ/Time Of The Season
8.エース/How Long
9.リトル・フィート/Dixie Chicken
10.グレイトフル・デッド/Truckin'
11.スティーヴン・スティルス/Love The One You're With
12.バッファロー・スプリングフィールド/For What It's Worth
13.アメリカ/Sister Golden Hair
14.プリテンダーズ/Back On The Chain Gang
15.フォリナー/Feels Like The First Time
16.エルトン・ジョン/Daniel
17.ムーディー・ブルース/Nights In White Satin

昔カセットで作ったベスト盤のようなSACD

 Auido Fidelityから発売された、SACDによるロックのコンピレーション・アルバムです。SACDでこういう企画は初めてです。
 本作には1970年代をメインに、60年代から80年代のアメリカとイギリスのロックを収録。

 選曲の基準は不明瞭ですが、昔作ったカセットのベスト盤を思い出させて、逆にワクワクするところがあります。

 実際、シカゴのポップな名曲「Does Anybody Really Know What Time It Is?(いったい現実を把握している者はいるだろうか?)」から始まって、ムーディー・ブルース「サテンの夜」で終わるまで、豪華な曲がつまっています(左コラムに一覧)。

  どの曲も不滅の輝きを持っているので、たとえ聴いたことがない曲があっても退屈はしないでしょう。
 むしろ新しい出会いになります。僕の場合、エースとかグレイトフル・デッドなど、聴きもらしていた曲がいくつかありました。
 スティーヴン・スティルスの「Love The One You're With」は、CSN&Yのライヴ盤『4ウェイ・ストリート』でしか聴いたことがなかったので、スタジオ録音は初めて。


なんかスーパーのワゴンセールで売っているCDみたいで安っぽいが(笑)、音は文句なし。

「アナログ風高音質」でDSDのよさを再認識

 SACDの音ですが、高域のエッジはトンガっていなく、ナチュラルな高解像度です。これは(上質な)アナログ風と言っていいのではないでしょうか。
 若い世代には「もっと切れ味クッキリ」が好まれるかもしれませんが、LP世代にはゴチソウでしょう。加えて中域から低域が、豊かなのも、アナログ・ライクで気持ちがいい。

 エルトン・ジョンの「ダニエル」など、アナログLPで40年も聴いてきたフルート・メロトロンが、そのままの音で飛び出してきました。そしてアメリカの「Sister Gorden Hair」のギターは相変わらずきれい。

 この音づくりは、マスタリングをしたスティーヴ・ホフマンの好みかもしれません。最近のポップスの高音質盤は、Blu-ray Audioが主流になりましたが、このSACDを聴いて、あらためてDSDの良さを認識しました。


カンタンなライナーのあるブックレット。数点の写真も「借り受け」っぽい。各曲クレジットに、ビルボードでのチャート順位があるのは親切。

年代はちがえど、音質では統一感を保っています

 あとトラックによって、音質に差がでるかと心配していましたが、杞憂でした。60年代のラスカルズ、ゾンビーズから、80年代のプリテンダーズまで、違和感なく聴くことができました。

 もちろん60年代のステレオ初期の曲における、ペッタリとしたSTEREOはありますが、ヴォーカルの豊かな音で、全体に統一感をもたせている気がします。制作者も選曲で、そこには注意したのかもしれません。

 ということで、知っているロックも知らなかったロックも、カイカンのアナログ音で聴けるSACDでした。

 ひとつ希望があるとすれば、ムーディー・ブルース「サテンの夜」は、もともとがコンセプト・アルバムの中の曲なので、曲最後にナレーション付き。ヒット曲が収められたSACDを締めくくるには、やや引っ張るところがあります。
 これはこれでいいのですが、変わりにギルバート・オサリヴァンの「アローン・アゲイン」あたりが入っていたら完璧と思ったのですが、そこまで望むのはワガママですね(^-^;。

B00JPFTTTO
Various Artists/Crank It Up

ほかのLegendシリーズSACD
B00JPFTQG0Get It on
バッド・カンパニー「キャント・ゲット・イナフ」、キンクス「ローラ」など、クラシック・ロック名曲のSACD化
1. The Troggs/Wild Thing
2. Deep Purple/Smoke On The Water
3. Norman Greenboum/Spirit In The Sky
4. T. Rex/Bang A Gong (Get It On)
5. Fleetwood Mac/Go Your Own Way
6. Manfred Mann's Earth Band/Blinded By The Light
7. Eric Burdon And War/Spill The Wine
8. The Kinks/Lola (Live)
9. The Doors/Light My Fire
10. Foghat/Slow Ride
11. Alice Cooper/School's Out
12. Brownsville Station/Smokin' In The Boy's Room
13. The Doobie Brothers/China Grove
14. Foreigner/Hot Blooded
15. Bad Company/Can't Get Enough
16. Lynyrd Skynyrd/Free Bird
17. Grateful Dead/Casey Jones
2014.7.7