
King Krimzon
USA: 40th Anniversary
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+
2ch
輸入盤
収録音源
DVD
2013 mix
LPCM Stereo2.0 (24/96)
2005 mix
LPCM Stereo 2.0(24/48)
30th Aniversary Remaster
LPCM Stereo 2.0(24/48)
Original UK Vinyl Transfer
LPCM Stereo 2.0(24/96)
CD
2013 MIX
ボーナス・トラック、映像はなし。ほかにブックレット。
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『USA』40周年記念盤は、DVD-AudioではなくDVDでのハイレゾ
『USA』は1975年に発表された、キング・クリムゾンのライブ・アルバムです。1984年のアメリカ・ツアーのライヴを収録(一部オーヴァー・ダヴィングあり)。
それが40th Anniversary盤としてCD+ハイレゾ音源を収録したDVDでリリースされました。
この『USA』は2chのみでサラウンドは収録されておりません。
そのためか今回はただのDVDです。他の40周年記念盤のようにMLP Lossless音源はなく、普通のPCMです。それでもスペックはもちろんハイレゾです(左欄参照)。
普通のDVDですのでDVDプレーヤー、Blu-rayプレーヤーですべての収録音源を再生できます。
ライヴ盤として十二分な内容になった『USA』40周年記念盤
CDとDVDのメインはロバート・フリップによる「2013年新ミックス」です。DVDにはそれが24bit/96kHzのハイレゾで収録されています。
DVDにはさらに「2005年Mix」「30th Anniversary Remaster」、そしてオリジナルLPの音源「Original UK Vinyl Transfer音源」(最初針のプチプチ音があり)と今までの3種類のステレオ・ミックスも収録されています。

輸入盤のパッケージは今までの40周年ものと同じデザイン。左がCD、右がDVD。
オリジナルLPは6曲入りでしたが、CD化の際に「Fracture」と「Starless」がボーナス・トラックとして追加されました。
今回の40th Anniversary盤では、それらがすべて演奏順に並べかえられ、さらに1曲「improv」も追加されて計10曲。
「Starless」からアンコール曲「21st Century Schizoid Man」まで実演どおり観客の長〜い拍手が入っております(笑)。
オリジナルLPは、ライヴとして、やや物足りないヴォリュームでしたが、40th Anniversary盤では78分以上の十分なヴォリュームになりました。
ハイレゾでストレスなく聴けるクリムゾンのライヴ
さっそくブルーレイ・レコーダーで聴いてみました。
トップ画面で2013 mix(24bit/96kHz)を選択します。
音質はとても伸びやかです。大きな音場があらわれ、こもった感じはありません。ベースの音、低域も曇りがない。
全編を通じてよい音だったのがビル・ブルーフォードのドラムでした。ドラムのどのパーツもクリアで伸びやか。
ドラム音の良さが全体をささえているので「太陽と戦慄パート2」や「21st Century Schizoid Man」といった有名曲よりも、「Inprov:Asbury Park」や「Starless」の後半のような即興的な演奏にノックアウトされます。
2013 mix(24bit/96kHz)の音は、クリムゾンのライヴとしては「松」の音質でしょう。
個人的にクリムゾンのライヴというと、ヴィンテージ音源ということで、「音質はいまひとつ」という意識がありましたが、この『USA』40th Anniversary盤で、ようやく「ストレスなく聴けるクリムゾンのライヴ盤を手に入れた」という印象です。
これだけいい音なら、サラウンドも作れたと思うのですが、ないのが残念。オン気味のバンド音なので難しかったのかも。
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 2013.10.27
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