GENESIS
WE CAN'T DANCE

国内盤と輸入盤、Vargin
SACDとDVDの2枚組
Amazon(輸入盤 US)
Amazon(輸入盤 US )
Amazon(国内盤 紙ジャケ仕様)
DVD
DVDには、DTS(96kHz/24bit)
とDolby Digitalのサラウンドを収録(DVDプレーヤーで再生可)。
ビデオクリップはシングル曲のものが5本入っている。「ジーザス・ヒー・ノウズ」のビデオは面白い。
あとメンバーのインタビューが沢山。
パッケージ
輸入盤は、1枚ものプラケースに、SACDとDVD。
所有しているのは国内盤なので、国内盤の仕様を書く。
国内盤だけの紙ジャケット仕様は、当時のアナログ盤に順ずる2枚をスリーブに入れて、ひとつのジャケットに入れたもの。
各スリーブには歌詞と、それに合わせたイラスト(縮小されていて面白みは薄れるが)。
さらにDVDを入れるためのオリジナルにはなかったスリーブを同封してある。
国内盤は別紙で歌詞と対訳付き。ビデオのインタビューの全英語/対訳まで載っている。
アートワーク
ワート・ワークは久々にジェネシスらしい、メンバーも気に入っている素晴らしい絵。
eが逆さまの、バンドのロゴも気に入ったとみえて、このロゴはのちも使用されている。今回のSACD-BOXセットのロゴもここから。
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1991年発表、最後のコリンズ在籍、ジェネシス円熟のアルバム
本作は大ヒット作『インヴィジブル・タッチ』から5年後の1991年に発表されたジェネシス14作目のスタジオ作品です。全英チャート1位を記録。このアルバムを最後にフィル・コリンズが脱退します。
このアルバムは好きな曲が多いです。
イギリスの鉄道労働者を歌った「ドライヴィング・ザ・ラスト・スパイク」は、盛り上がる大作。もはや「ブログレ風ジェネシス」を期待する気持ちはありませんが、それに替わる長尺の曲は“プログレ心”を満足させてくれるのです。ドラマチックに歌うフィル・コリンズの声に、アルバム『トリック・ザ・テイル』と変らない感覚を覚えました。
一方、80年代以降のジェネシスらしい、ポップな楽曲も多いです(全5曲がチャートイン)。
「テル・ミー・ホワイ」は、哀愁のあるメロディと神秘的なリフが魅力。この曲に限らず、たとえポップ・ソングでもジェネシスらしいDNAが入っていて、彼らがポップでも人気を得た理由が分かります。
アルバムはCD時代を反映して、それまでのジェネシスのアルバムより、20分は長い、71分ほど。
しかし最初から最後まで、「次はどんな曲が出るだろうか」とワクワクして聴けるアルバムでした。プログレだろうと、なかろうと、“ワクワク”があればいいと思うのです。
サラウンド制作、はオリジナル・プロデューサーのニック・デイビス
音源は他のジェネシスSACDと同様、07年のデジタル・リマスタリング。5.1chサラウンドを手がけたのは、オリジナル盤のプロデュースをジェネシスと一緒に手がけたニック・デイヴィスです。
サラウンドは、360度、あらゆる方向からというシカケは少なく。全体で広がるという感じ。
そんななか、2ch風もあれば、さりげなくリアから音が出ることもあり、きっちりと練られたサラウンドです。
DVDについては左コラムをご覧ください。
Amazon(輸入盤 US)
Amazon(輸入盤 US)
Amazon(国内盤 紙ジャケ仕様)
ジェネシスのSACD
 2012.1.24
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