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小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ
ベートーヴェン:交響曲第9番〈合唱〉


Beethoven:
Sympony No.9 "Choral"

Seiji Ozawa
Saito Kinen Orchestora

Amazon

録音 2002年。長野県松本文化会館でのライヴ。
国内盤、ハピネット

収録曲

ベートーヴェン:
交響曲第9番〈合唱〉

アンネ・シュヴァーネヴィルムス(ソプラノ)
バーバラ・ディヴァー(アルト)
ポール・グローヴズ(テノール)
フランツ・ハヴラタ(バス)

収録音源(ステレオ)

リニアPCM (96kHz/24bit)
リニアPCM (192kHz/24bit)

パッケージ

Blu-rayの透明ケースにブックレット。

ブックレットにはライナー「待望の〈第九〉10年の歩みの総決算」、あと解説曲目です。

映像はなし。


2002年のサイトウ・キネンとのライヴ録音

 本作は、小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラによる、ベートーヴェンの第九。2002年9月に松本文化会館でおこなわれたライヴ録音です。これまでSACDでも発売されていたのですが、2014年10月にBlu-ray Audioで発売になりました。

 小澤征爾はこの録音のあと2002年9月からウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任したのでした。時がすぎるのは早いもので、ついこの前のような気がしてしまいます。ジャケットを見ても精悍な顔つきをしております。

 Blu-ray Audioのスペックは、リニアPCMで「96kHz/24bit」と「192kHz/24bit」の2種類。
 2chの再生ですが、自分のリスニングルーム内の比較でも、今までになく、大型画面のような間口の広い音場に感じました。

 音質もふくよかで、非常にやわらかく、音が溢れ出るという感じでした。2種類ある下のスペック、96kHz/24bitで聴いてもなんの不満もありません。
 ムラヴィンスキーのチャイコ5番のBlu-ray Audioのゴリッとした録音を高音質で聴くのもいいけれど、音が柔らかい現代の録音をBlu-ray Audioで聴くのもまた格別です。

いろいろなフレーズが音楽的に鳴り響く第九

 第九はいまだに聴くたびに発見があるのですが、最近は特に第4楽章がマイブームでして、第4楽章になると、自分で言うのもなんですが、やたらに集中力がでてくるのを感じます。

 そのせいかもしれませんが、この小澤征爾の指揮した第九は、そんなこちらの集中力に満足感を与えてくれた演奏のように思いました。
 こういうことは当たり前かもしれませんが、いろいろなフレーズが音楽的に鳴り響く演奏。ベートーヴェンの書いたオタマジャクシが、十分に煮込まれてテーブルの上に差し出されてきた感じです。

 Blu-ray Audioの音が、クリアながらも、柔らかく、豊かに響く音だったので、余計にそう感じられたのかもしれません。

B00NH7UJ54
ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》


本作を含む4タイトルがBlu-ray Audioで発売された。
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2002年、小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラによる演奏。
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2014.10.28